2026年度(令和8年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、2026年2月21日(土)に実施された。東京都教育委員会が同日に発表した受検状況によると、全日制の募集人員は3万337人、最終応募者数3万8,030人のうち3万5,310人が受検し、受検倍率は1.16倍だった。
リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校(7校)の自校作成問題についても同様に掲載する。
<理科・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)

1.小問集合(物理・化学・生物・地学)
例年どおり、各分野の基本的な知識や現象の理解度を確認する問題でした。一部、教科書範囲の細かな知識の出題がありました。2025年のように情報整理や計算の手間がかかる問題は出ませんでした。
2.小問集合(物理・化学・生物・地学)
例年どおり、各分野からレポートを読んで計算したり知識と組み合わせたりして解く問題でした。一部の受検生が戸惑うようなものを除き典型的な出題で、比較的対処しやすい大問でした。
3.天気(地学)
湿度や露点に関する理解度を確認する問題と、気温や湿度などのデータを読み取って考える問題でした。気象データや天気図の読み取りをともなう問題は過去にもくり返し出されているため、落ち着いて対応できた受検生が多かったことと思います。
4.人体(生物)
だ液の実験や栄養分の吸収、血液の流れに関する問題でした。実験結果から考察することや、仮説と検証をテーマとする問題が頻出ですが、今年は知識の定着を確認する問題でした。
5.イオン(化学)
電気分解と化学電池に関する典型問題でした。文章記述の問題は、東京都立校としては標準的な記述量でした。記述の要素がやや捉えにくくなっているという点も例年通りでした。
6.力、仕事、水圧(物理)
ばねと浮力に関する問題でした。物理の大問で浮力が取り上げられるのは、2012年度実施の学習指導要領で浮力が中学範囲に戻ってから初めてのことです。例年であれば電流か運動から出題されるので、偏った学習をしていた受検生は不利になったことでしょう。また、他の大問に比べて文章量が多く、実験操作に一部難解な部分もあったことから、読み解くのに苦労した受検生が多かったものと思われます。

このレポートは、2026年2月22日(日)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。
協力:SAPIX中学部





