ニトリは、2026年度(2027年採用)から、新卒採用において通年採用を導入した。総合職およびIT人材を対象に、エントリー時期を限定しない柔軟な採用方式とすることで、学生が学業や研究活動を優先しながら就職活動を進められる環境整備を図る。
従来の日本型の一括採用では、選考時期が一定期間に集中し、授業や研究との両立が課題となるケースが少なくなかった。これに対しニトリは、年間を通じて応募を受け付けることで、学生が自身のタイミングで就職活動に取り組める仕組みへと転換する。これにより、留学や研究、学業、課外活動といった学生本来の学びに注力したうえで、納得のいくタイミングで選考に臨むことが可能となる。
入社時期は4月、7月、10月、1月と年4回のタイミングを設け、いつでも採用選考を受けることができるようになる。さらに、既卒生も最終学歴卒業後3年未満であれば、新卒採用に応募が可能。大学生活をしっかり終えた後でもハンデなしに採用にチャレンジできる環境を整える。
総合職では、店舗運営や商品企画、法人営業など幅広い業務領域での活躍を想定しており、将来的には経営に関わる人材の育成も視野に入れている。2019年に新設した採用コースであるIT人材は、デジタル技術を活用した業務改革やサービス開発を担うポジションとして、システム開発やデータ活用に関心のある人材を求めている。4年制大学卒の初任給は、総合職が30万5,000円、IT人材が31万5,000円となっており、いずれも独身者地域手当を含んでいる。
近年、大学教育の高度化や探究活動の重要性が高まる中で、学業と就職活動の両立は大きな課題となっている。通年採用の導入は、学生が大学生活を充実させながらキャリア形成を考えるための一つの選択肢として、今後さらに広がる可能性がある。

