小学生の不登校のきっかけ1位は「わからない」で42.3%を占めることが、不登校支援事業を行うスダチが2026年9月18日に公表した調査で明らかになった。学年が上がるにつれて、「人間関係のトラブル」をきっかけとした不登校が増え、小学6年生で順位が逆転する。
同調査は、スダチの無料相談を利用した不登校の小学生(1~6年生)をもつ保護者を対象に実施したもの。2025年1月から2026年6月までの期間に回答されたヒアリングデータ1,358件を集計・分析した。なお、同データは保護者からの回答に基づくものであり、子供本人への調査ではない。
小学生の不登校のきっかけを複数選択(最大3つ)で尋ねたところ、もっとも多かったのは「わからない」で574件(42.3%)だった。ついで「人間関係のトラブル」が457件(33.7%)、「先生とのトラブル」が228件(16.8%)、「家庭内の問題」が197件(14.5%)、「勉強面でのトラブル」が180件(13.3%)と続いた。「いじめ」は63件(4.6%)にとどまった。中学生・高校生では「人間関係のトラブル」が1位になるのに対し、小学生では「わからない」が最多となる点が特徴的だという。これは、低学年の子供ほど自らの気持ちや状況を言葉で説明することが難しく、保護者からも原因を特定しにくいことを反映しているとみられる。
また、「先生とのトラブル」は小学生全体で16.8%と、中学生(11.5%)や高校生(8.6%)より高い水準で推移しており、小学生に特有の傾向として際立っている。男女別では、「人間関係のトラブル」は女子が37.6%、男子が30.2%と女子でやや高い傾向がみられた。
学年別に「わからない」と「人間関係のトラブル」の割合の推移をみると、「わからない」は小学1年生の53.9%から小学6年生の37.3%まで一貫して低下。一方で、「人間関係のトラブル」は小学1年生の24.8%から小学6年生の39.6%まで上昇した。この結果、小学6年生の時点では「人間関係のトラブル」(39.6%)が「わからない」(37.3%)を上回り、最多のきっかけが入れ替わった。同時に、「デジタル依存」も小学1年生の3.6%から小学6年生の19.6%まで急増しており、高学年に差し掛かるタイミングでの見守りの重要性がうかがえる。
きっかけの種類と再登校の実績についても分析している。小学生全体の再登校成功率は96.0%(有効分母251件)だったが、きっかけ別にみても大きな差はなかった。「わからない」が93.6%、「人間関係のトラブル」が96.3%、「先生とのトラブル」が100.0%など、いずれも90%台半ばから100%の範囲に収まっている。再登校までの日数(中央値)も24~33日と、ほぼ横並びの結果となった。このことから、不登校のきっかけが何であれ、その後の再登校のしやすさは変わらないことが示された。
今回の集計から、小学生の不登校のきっかけは「わからない」が最多である一方、学年が上がるにつれて「人間関係のトラブル」が最多要因に入れ替わっていく実態が明らかになった。また、きっかけが特定できるかどうかにかかわらず、支援を受けることで再登校を目指せる可能性が示唆された。

