【とっておきの私立中学校2027】明治大学付属世田谷中学校…体験起点の「創発サイクル」大学の学びに接続する3年間

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、明治大学付属世田谷中学校を紹介する。

教育・受験 小学生
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明治大学付属世田谷中学校
明治大学付属世田谷中学校 全 7 枚 拡大写真

 2027年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは一昨年・昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、明治大学付属世田谷中学校。東京都世田谷区にある中高一貫の共学校だ。校長・谷口哲郎先生からのメッセージのほか、特色のある学び方、多彩な体験活動などを紹介する。

教育理念

人は得意な道で成長すればよい

 本校は、創立141年目にあたる2026年度より、明治大学付属世田谷中学校・高等学校として新たな出発を迎えました。前身の日本学園から、現在も受け継いでいるのは「建学の精神」、そして20年かけて築いてきた本校独自の探究プログラム「創発学」です。創立者・杉浦重剛先生がもっとも大切にされたのは、「実学」です。世の中の役に立つことを体験し、実感を通じて学ぶこと。そして「君の得意は何かね」と、ひとりひとりの個性に焦点を当てた教育を明治時代から実践してきました。その精神を今に受け継いだ本校の教育理念は、「人は得意な道で成長すればよい」です。

 この教育理念と「個を強くする」を掲げる明治大学は深いところで共鳴しており、その自然な流れの中で高大連携プログラムも新たにスタートしています。得意を見つけるためには、体験が先に来なければなりません。林業・漁業・フィールドワークといった本物の現場に飛び込み、失敗しながら学ぶ。その試行錯誤の積み重ねの中でこそ、人格は形成されていきます。教員はファシリテーターとして伴走し、「手は離すけど、目は離さない」姿勢で、生徒ひとりひとりを見守ります。その中で芽吹いた個性こそが、自信となり、自立の核になるのです。本校での6年間の学びを通して、自分だけの得意を見つけ、その道を存分に伸ばしてほしいと願っています。

明治大学付属世田谷中学校 校長 谷口哲郎先生
教育理念「個性を尊重した人材の育成」

進路、進学に対する考え方は?

 大学進学は学びのゴールではない—。中高6年間の学生生活は、自分の将来なりたいものを見つける過程というのが、同校の考え方です。そのため、「何のためにこの大学のこの学部の門を叩くのか」を自分の言葉で語れる生徒を育てることが、進路教育の根幹となります。社会に出たときに、自分の好きなこと・得意なことを生かして、自己肯定感をもって生きる。さらにそれが周囲への貢献にもつながる—創発学を通じてそういった人間的な総合力を磨くことが、大学進学にもつながっていきます。実際、自分でテーマをもち、「調べる力・まとめる力・伝える力」があることは、明治大学の求める学生像にも合致します。

 明治大学への内部推薦は学年の約200名ほどを予定しており、学業成績や探究活動の成果など、さまざまな観点から総合的に判断されます。詳しくは下の内部推薦の条件をご覧ください。

内部推薦の条件

 生徒本人の志望、意欲および適性を尊重しつつ、高校3年間にわたる推薦得点(学業成績に加え、探究(創発学)の成績を含む)、英検2級以上の取得状況、人物評価、出欠状況などを総合的に判断して決定します。また、学部・学科の選定に際しては、各種検定などの成績を推薦得点に加算し、その結果をもとに決定いたします。明治大学への推薦資格を保持したうえで、全国の国公立大学および省庁所管の7つの大学校への併願受験が認められます。

「何のためにこの大学のこの学部の門を叩くのか」を自分の言葉で語れる生徒を育てる
明治大学との連携

体験を起点に学ぶ「創発学」

 教育の核となるのが、同校独自の探究プログラム「創発学」です。創発学の学びは「体験→調査・取材→まとめ→発表」という「創発サイクル」を繰り返しながら、成長に合わせて段階的に内容を深めていきます。中1では奥多摩での森林学習(日帰り)と漁業体験(夏休み2泊3日・沼津)を実施。中2ではフィールドツアーとして震災復興やまちづくりの現場を取材し、地域の産業が社会とどう結びついているかを探ります。中3では1人1テーマで論文にまとめ、3年間の集大成としてプレゼン発表。この積み重ねが「調べる力」「まとめる力」「伝える力」を着実に磨いていきます。

 校外学習はすべて学年全員参加。林業体験では「こんなに広い森なのに、管理する人がこれだけしかいない」という感想があがるなど、現場で体感するからこそ課題に気付くことができます。また、失敗からの学びも重要です。林業体験では準備が足りなかった部分を反省して、漁業体験で取り返す。クラスメートの発表を聞いて、「もっと自分もこうすればよかった」と発見する。その繰り返しが、生徒を確実に成長させます。系列の明治大学も「中高時代の体験の重要性」を期待すると同時に、「大学生がやっていることを中学生から行っている」と、創発学を高く評価しています。今後、大学の学びとの接続をさらに深めていくことで、ますます進化していきます。

体験→調査・取材→まとめ→発表という「創発サイクル」
漁業体験(夏休み2泊3日・沼津)
奥多摩での森林学習
中学創発学&学校生活紹介 公式YouTube
国際理解教育(校内イングリッシュラウンジ)

学校概要

所在地:東京都世田谷区松原2-7-34
アクセス:京王線・京王井の頭線「明大前駅」徒歩5分または小田急線「豪徳寺駅」徒歩15分または京王線・東急世田谷線「下高井戸駅」徒歩10分
電話番号:03-3322-6331

『とっておきの私立中学校2027』Web版をみる

《編集部》

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