【とっておきの私立中学校2027】安田学園中学校…実業界の有用な人物の育成は、社会貢献の基礎である

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、安田学園中学校を紹介する。

教育・受験 小学生
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学校生活の中で学びを完結できるよう導く「学校完結型」の学びが特徴
学校生活の中で学びを完結できるよう導く「学校完結型」の学びが特徴 全 8 枚 拡大写真

 2027年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、安田学園中学校。東京都墨田区にある中高一貫の共学校だ。学校長・稲村 隆雄先生からのメッセージ、特色のある教育プログラムなどを紹介する。

教育目標

自学創造

 本校の創立者・安田善次郎翁は、明治・大正時代を通して、金融・生損保・不動産を中心に、一代で「安田財閥」を築き上げ、金融・経済界の発展に多大な貢献をした人物です。本校は1923年、「実業界の有用な人物の育成は、社会貢献の基礎である」という創立者の信念に基づいて創立し、今年で103年目となります。常に社会に必要な人材を育成するという使命のもと、2012年に「自学創造」を教育目標に追加。工業・商業系の科を廃止して普通科のみの進学校となり、グローバル化する社会に適応するための学びを提供しています。

 また、2014年に男子校から男女共学化し、時代の流れに沿った進化を続けてきました。地域に貢献し、期待をもってもらえるような学校になろうと頑張ってきた中で、生徒たちにも学校の取組みが受け入れられ、大学進学実績も年々良い結果が出てきています。しかし、大学受験の結果はあくまでも通過点です。生徒ひとりひとりが自分自身の将来をしっかり考えたうえで進路を決めてほしい。そのために教員がサポートし、関わっていく方針で、具体的な夢をもち、それを実現するために強い意志をもって進路を選択できる生徒が増えてきています。本校では「仮説力」「協創力」「実行力」「自己統制力」「人間力」の5つの力を育むことで、未来を生き抜く力をもったグローバルリーダーとして成長できるよう、導いています。

安田学園中学校 校長 稲村隆雄先生
説明会情報

どういう学び方をするの?

 同校の学びは「学校完結型」であることが特徴です。基礎学力を身に付けるために英語と数学は原則週4回、朝15分間の「チェックテスト」を実施。テストに合格できなかった生徒は放課後補習を受けるシステムとなっており、わからないところを残さずに少しでも高いレベルで授業が受けられるように、学校生活の中で学びを完結できるよう導きます。中1・中2では、年5回の定期試験前の1週間を「独習ウィーク」とし、定期試験に向けた学習計画を立てて、朝と放課後の時間を利用して自習を行います。長期休みには英語・数学を中心とした夏期講習、冬期講習を行い、それまでに学んだ学習内容を総点検したり、課題をベースに弱点克服を目指し、プラスαの学力を身に付けます。また、高2の3学期になると、志望大学群別に特化した講座を受講し、志望大学の進路実現に向けた進学力を高めます。こうした講座は外部委託ではなく、同校の教員がすべて担当しています。もちろん、希望の進路によっては塾や予備校を利用する生徒もいますが、最大限学校を活用して進路を実現することができる学習環境となっています。放課後は19時45分まで自習室を利用することが可能です。

 同校では対話を重視し、教員同士、教員と生徒などのコミュニケーションを大切にしています。教員と生徒の距離が近く、二者面談の機会を多く設けています。教員と生徒の相互信頼により、生徒が自立して考え、行動する学校になると考えています。さらに三者面談やPTA懇談会など、保護者とのコミュニケーションも重視しています。

学校生活の中で学びを完結できるよう導く「学校完結型」の学びが特徴

世界を多角的な視野で見据えるためのグローバル教育

 基本的な英語学習法の習得、学習習慣の形成から丁寧に指導するとともに、書く、読む、聴く、話す(やりとり・発表)の4技能5領域をバランスよく取り入れた授業を展開。実用的な英語コミュニケーション能力を身に付けるため、ネイティブ教員による授業の時間も重視しています。英語力の習熟度目安として学年ごとに英検取得級の目標を立て、中3で約84%の生徒が準2級以上に合格。高3では61名の生徒が準1級を取得しています。

 また、中3から高2まで毎週35分間、「オンライン英会話」の授業でネイティブスピーカーと英語のみでコミュニケーションを取っています。マンツーマンのレッスンでは英語しか用いることができないので、自然に「話して、聴く」習慣が身に付きます。海外を直接体験する機会も、中3でのニュージーランド短期留学、高2でのオーストラリア修学旅行といった全員参加可能なプログラムをはじめ、希望者対象のニューヨーク、ニュージーランド、オーストラリアを中心とした研修やターム留学が用意されており、夏休みと冬休みに韓国の高校生と互いに訪韓、訪日して交流する日韓交流プログラムも実施しています。

ニュージーランド短期留学
ニューヨーク研修
日韓交流プログラム
英語・グローバル教育

論理的思考力を育てる探究プログラムと、複雑な社会課題に取り組むSTEAM教育

 個人やグループで気付いた疑問について、仮説に基づく科学の方法を活用し、論理的思考力を育てる「探究プログラム」に加え、近年、実社会の課題解決に生かすための方法論でもある「STEAM教育」にも力を入れており、「STEAM・探究教育」という取組みを、実践しています。探究プログラムでは、仮説検証と考察を通じて論理的に探究する力を養います。中1の自然科学(生物採集)、中2の社会科学(トキの生態調査)、中3の地域比較(墨田区・京都でのフィールドワーク)とステップアップしていき、高校ではゼミ形式の個人探究へ移行、自ら設定した学問研究を深め、その後の進路や生き方を見出すきっかけにもなります。生態学のゼミに所属していた高2の生徒は「常緑樹の葉の老化がアレロパシー効果を誘発する」をテーマで探究活動を行い、「第10回高校生国際シンポジウム」へ応募。ポスター部門で最優秀賞を受賞、「グローバルリンクシンガポール2025」にも出場し、海外で発表も行いました。

 STEAM教育では、幅広い学問域を横断しながら授業を展開しており、実社会と各教科の学びを結びつける課題に取り組んでいますが、「生物クラブ」「サイエンスクラブ」「エレクトロニクス技術クラブ」といったクラブでのコンテスト上位入賞や学会誌への研究掲載といった実績でも、めざましいものがあります。そういった状況も受け、理数領域でのさらなる充実のために、理科室を南館の2フロアに増設し、実験環境を拡充しました。生物クラブは2年連続で国際学生科学技術フェア(ISEF)に日本代表として出場。ISEFは世界60以上の国や地域から1,700人以上の高校生が集まり、研究成果を競う世界最大の国際科学コンテストです。米国・アリゾナ州で開催されたこの舞台で、「ミツバチの栄養交換を誘発する触角ムーブメントの解析」をテーマにした研究をプレゼンテーションしました。同校は、文理横断的な融合教育によって大学受験の枠にとどまらない、実社会で新たな価値を創造できる人材の育成を目指しています。

フィールド探究
グローバルリンクシンガポール2025
国際学生科学技術フェア2026
探究プログラム

学校概要

所在地:〒130-8615 東京都墨田区横網2-2-25
アクセス:JR総武線「両国駅」徒歩6分、都営大江戸線「両国駅」徒歩3分、都営浅草線「蔵前駅」徒歩10分
電話番号:0120-501-528

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《編集部》

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