人事院は2024年3月8日、2024年度国家公務員採用総合職試験の申込状況を公表した。女性の割合は4年連続で増加し過去最高の42.5％に。また新設区分「政治・国際・人文区分」も前年度の「政治・国際区分」と比較して126.1％へと増加した。
総合職試験は春と秋に実施しており、春は、院卒者試験で10区分、大卒程度試験で11区分の試験を実施する。2024年度の春の総合職試験の申込者数は、院卒者試験が1,350人で、2023年度に比べ136人（9.2％）減少、大卒程度試験が1万2,249人で637人（4.9％）減少。全体の申込者数は1万3,599人で、2023年度より773人（5.4％）減少した。
一方、2024年度に大卒程度試験に創設された「政治・国際・人文区分」の申込者は1,649人と、2023年度の「政治・国際区分」1,308人と比較して126.1％増加。また、女性の申込者は院卒者試験401人、大卒程度試験5,374人の計5,775人となり、申込者全体に占める女性の割合は42.5％で過去最高となった。
系統別の申込者数は、法文系が1万603人で対前年比96.3％、理工系は2,115人で対前年比92.8％、農学系は866人で対前年比80.2％。女性の割合は、法文系が46.6％、理工系が24.0％、農学系が37.9％であった。
今後、春の総合職試験は、第1次試験を3月17日に実施し、合格発表を4月1日に行う。第2次試験は、筆記試験が4月14日、院卒者試験（政策課題討議試験・人物試験）が4月30日～5月30日、大卒程度試験（人物試験）が4月22日～5月15日の指定日で実施。最終合格者は5月28日に発表する。
試験の詳細は、人事院のWebサイト「国家公務員試験採用情報NAVI」に掲載している。また、秋に実施する総合職試験大卒程度試験（教養区分）の受験案内については、7月2日に同サイトに掲載予定となっている。
