プロテクト乳酸菌、インフルエンザワクチン効果増強に期待
サントリー健康科学研究所は、第58回日本ウイルス学会学術集会(11月7-9日、徳島県)にて、プロテクト乳酸菌(S-PT84株)が、インフルエンザワクチンの効果を増強することを明らかにしたと発表した。
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
発表演題は「Lactobacillus pentosus S-PT84株経口摂取によるインフルエンザワクチンアジュバント効果」、発表者はサントリー健康科学研究所の井田正幸氏。
S-PT84株は、京漬物から発見した植物由来の乳酸菌で、当社ではプロテクト乳酸菌の代表として位置づけられている。
インフルエンザ対策にはワクチン接種が推奨されているが、高齢者にはワクチンを接種しても抗体が充分に産生されないという報告もある。今回は、インフルエンザワクチン接種前からプロテクト乳酸菌(S-PT84株)を摂取することで、抗体産生が増強されるのかということを確認する実験をマウスを使って行った。
今回の結果から、ワクチンによるウイルス抗体産生が誘導されにくい高齢者においても、プロテクト乳酸菌(S-PT84株)を事前から摂取しておくことにより、インフルエンザワクチン接種後のウイルスに対する抗体産生が増強されることが期待される。
サントリーグループはこれまでに、プロテクト乳酸菌(S-PT84株)のさまざまな効能を明らかにしている。昨年の学会では、マウスにプロテクト乳酸菌(S-PT84株)を経口摂取させる試験により、インフルエンザを予防する効果があることを報告している。
日本ウイルス学会学術集会は、微生物、特にウイルスの研究に関わる学術機関で、分子生物学者や生化学者、医師など臨床系分野の研究者も数多く参加している。1953年5月に大阪大学でスタートして以来、50年以上にわたり、毎年学会が開かれている。
《前田 有香》
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