「子どもへの影響が心配」…日本医学放射線学会が回答

 日本医学放射線学会は、小さい子どもや、お腹の赤ちゃんへの放射線の影響に答える「放射線被ばくなどに関するQ&A」を掲載している。

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放射線被ばくなどに関するQ&A
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 東北地方太平洋沖大地震の発生にともない発生した福島原発事故では、放射性物質の飛散が連日報道され、風評被害なども問題になっている。また、妊婦やお子さんへの影響を心配している方も多い。

 社団法人 日本医学放射線学会は、市民の疑問に答える「放射線被ばくなどに関するQ&A」をホームページに掲載している。

 「どこにいても母親や子供の健康影響が心配となるような放射線の量は浴びていない」、「東京などの現地から離れたところでも環境の放射線量がいつものより多いからと心配かもしれないが、放射線量としてはごく微量で子どもを外で遊ばせても問題ない」、「放射線が検出された牛乳やホウレン草などの農作物の出荷は止まっているが、出荷を停止した基準値は国際的に見ても少ない放射線量で厳しい基準である」などが紹介されている。

 また、被災地から避難した人の受け入れについては、「家に着いたら服のほこりを良く払ってあげ、長旅の疲れをいやすためにシャワーを貸してあげてほしい。これで放射性物質は充分取り去ることができる。シャワーを使えない場合にはウエットテイッシュなどで拭き取ることも有効」と説明している。

《田村麻里子》

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