広範囲で黄砂観測、黄砂の被害は?

 気象庁が5月2日10時28分に発表した「黄砂に関する全般気象情報」によると、西日本、東日本および奄美地方では、黄砂が観測されており、これから3日にかけて広い範囲で黄砂が予想されるという。

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黄砂情報(実況図)5月2日1時~11時
黄砂情報(実況図)5月2日1時~11時 全 1 枚 拡大写真
 気象庁が5月2日10時28分に発表した「黄砂に関する全般気象情報」によると、西日本、東日本および奄美地方では、黄砂が観測されており、これから3日にかけて、西日本、東日本および奄美地方の広い範囲で黄砂が予想されるという。

 2日9時現在では、広い範囲で視程(水平方向で見通しの効く距離)が10キロメートル未満となっており、3日にかけて西日本、東日本を中心に、視程が5キロメートル未満となる所があると予報している。視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生する恐れがあるとして、注意を呼び掛けている。

 気象庁ホームページでは、黄砂観測地点と視程を示す黄砂観測実況図を公開している。2日1時から11時までの実況図によると、視程は鳥取で2~5キロメートル、西日本の広い範囲で5~10キロメートルとなっている。

 環境省の黄砂パンフレットによると、黄砂現象とは、中国大陸南部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度に巻き上げられた土壌、鉱物粒子が偏西風によって日本に飛来し大気中に浮遊あるいは降下する現象という。発生源に近いモンゴルでは死亡・行方不明、施設や線路の埋没といった重大な被害が発生しており、日本でも自動車や洗濯物の汚れから、一部、呼吸器・眼科疾患、視界不良による航空機の欠航、農作物の被害などが発生することもある。

《田村麻里子》

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