震災直後の全国中学生調査「将来の夢を持っている」が75.2%
次代の教育を共に拓く会は、全国の中学生を対象にした「みらいと自分アンケート」において中学生の将来の夢と学力との関連を調査した結果の速報を公開している。
教育・受験
その他
advertisement

同調査は、3月13日前後に全国で約1万8千人を対象に実施した「全国中学生学力&意識測定テスト」と同時に調査したもので、東日本大震災直後に中学生の意識を調べた初の全国調査だという。
「今、あなたは将来の夢(希望)を持っていますか」という問いに対して「はい」と答えたのは75.2%となった。「日本の将来は明るいと思いますか」とう問いに対しては「そう思う」が39.6%となり、4年前(2007年)の26.2%から13.4ポイント上昇しており、大震災直後の不安な時期にも関わらず、中学生は日本の将来に希望を持とうとしていることが伺える。
「20歳、30歳になったときに、あなたは何を手に入れていたいですか」という質問に複数回答で答えてもらったところ、30歳では79.5%が「お金」と回答、次いで「家庭、家」が74.8%となっている。その他の答えとしては「友人」「知識」「技術、資格」などが挙がっている。
同調査では学年比較を行っており、学年が上がるほど、20歳(30歳)で手に入れていたいものは「お金」「友人」、就きたい職業は「教育関係」「公務員」、働く理由は「食べていくため」という回答が増えているという。
また、学力比較(学力を上位層・中位層・下位層の3層に分け比較)では、20歳(30歳)で手に入れていたいものは、上位層ほど「知識」「技術・資格」「友人」の割合が高い。就きたい職業は上位層ほど「公務員」「教育関係」「医療関係」「金融関係」が高くなっている。その職業に就きたい理由は、上位層ほど「人や社会に貢献」が高く、大学進学を希望する理由は、下位層ほど「将来就きたい職業に必要だから」が高い結果となったという。
なお今回の調査結果の詳細については、6月下旬発行予定の「分析資料」に掲載するとしている。
《前田 有香》
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement