大学進学者の留学意向は「文高理低」…リクルート調べ
リクルート進学総研は7月12日、大学進学者を対象に行った留学の意向に関する調査結果を発表した。
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同調査は、高校生の進路選択プロセスの現状を把握する目的で、全国の高校生を対象に行ったもの(東日本大震災の被災地域を除く)。対象は今年3月に高校を卒業する男女8万544人で、調査期間は3月18日〜4月8日、質問紙による郵送法で1万882人の有効回答を得た。このうち大学進学者である7,502人が今回の発表の集計対象者となる。
大学進学者に留学の意向を訊ねたところ、全体では「留学意向あり」が32.8%、「留学意向なし」が40.4%となった。男女別に見ると、男子では「意向なし」(46.2%)が「意向あり」(25.3%)を大きく上回ったのに対し、女子では「意向あり」(38.9%)が「意向なし」(35.6%)を若干ながら上回り、女子のほうが留学に意欲的であることがわかった。
また大学の文系・理系別にみると、文系では「意向あり」(38.7%)が「意向なし」(36.0%)をわずかながら上回ったのに対し、理系では「意向なし」(46.7%)が「意向あり」(23.9%)を大きく上回っている。
男女別、文系・理系別の属性ごとに「留学意向あり」と答えた割合が多いのは、文系女子(43.8%)、文系男子(30.5%)、理系女子(28.5%)、理系男子(20.3%)の順となった。
留学の意向がある回答者に対し、留学したいと思う理由を訊ねたところ(複数回答)、「自分の視野や考え方を広げたい」(75.0%)がトップとなり、次いで「英語(外国語)で会話ができるようになりたい」(74.1%)、「外国の価値観・文化などを理解できる」(62.2%)という回答が上位を占めた。
また希望する留学のタイプについては、期間は「3ヶ月〜1年未満滞在する留学」(46.2%)がトップに、目的は「語学修得目的の留学」と「大学などの単位がとれる留学(単位互換留学)」がそれぞれ約3割となった。
「留学の意向なし」と「どちらでもよい」と答えた回答者に対しその理由を効いてみたところ、「費用が高いから(費用がかかるから)」が47.9%とトップとなり、次いで「英語(外国語)が苦手だから」(44.3%)、「海外の治安に不安があるから」(29.4%)と続いている。
文系・理系別では、文系の留学したいと思わない理由のトップは「費用が高いから(費用がかかるから)」(51.5%)、理系では「英語(外国語)が苦手だから」(45.2%)だった。
《田崎 恭子》
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