朝食を食べない子は起きられない、落ち着かない…カゴメ調べ
カゴメは、食育支援活動の一環として「子どもの朝食に関する調査」を実施、調査報告書をまとめて公開している。
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同調査は、子どもの朝食実態を明らかにするとともに、最近の子どもの朝食に関する傾向を把握することを目的としている。調査対象は全国の幼稚園(保育園)年少から小学校6年生の子どもをもつ女性600名、調査期間は5月20日〜22日、インターネットと日記式による調査。
子どもの起床時間を聞いたところ、「6:31~7:00」が38.3%でもっとも多く、次いで「6:01~6:30」が28.2%で、7時までに起床すると答えた割合が全体の74.0%となった。
子どもが平日の朝にすることを聞いたところ、全体では、「朝食をとる」が99.7%でもっとも多く、次いで「家族との会話」「歯を磨く」「顔を洗う」「登園・登校の用意」が8割を超えている。また、10年前の同社調査と比較すると、「排便する(65.3%)」が増えているという。
平日の朝食で重視することを3つ聞いたところ、上位には、「とにかく何かを食べること(60.2%)」、「主食をしっかり食べること(49.8%)」、「短時間で食べられること(41.0%)」が挙げられている。
平日(5月20日)の朝食メニューについて、主食、主菜、副菜、汁物、デザート、飲み物に分け、それぞれについて出したかどうかを聞いたところ、主食は98.7%、飲み物は86.3%が出している。一方で「副菜(31.2%)」、「汁物(28.0%)」と、野菜を含むと思われるおかずを出した割合は低いことが伺える。
また、子どもが好きな朝食メニューを3つまであげてもらったところ、いずれの年代においても、「トースト」「おにぎり」「菓子パン」「ウインナー、ソーセージ」が上位の4位を占めた。
子どもの健康状態について聞くと、「朝すっきり起きられない」「花粉症がある」「落ち着きがない」「風邪をひきやすい」が上位に挙がった。特に、高学年では「花粉症がある」子どもは25.5%となっており、生活習慣病とともに花粉症の低年齢化が明らかとなった。
朝食の摂取と健康状態の関係をみてみると、朝食を食べない日がある子どもは、風邪をひきやすい、朝すっきり起きられない、夜なかなか寝つけない、落ち着きがない、イライラすることが多いなどの傾向が見られたという。
なお、文部科学省では、子どもの基本的習慣の確立や生活リズムの向上を目的に、平成18年から「早寝早起き朝ごはん」運動を推進している。
《前田 有香》
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