首都高、埼玉・東京で子ども自然体験イベント
首都高速道路は、交通ネットワークの整備だけでなく、地球温暖化防止に向けた技術の導入や生物多様性保全など、環境への取組みをおこなっている。
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
18日には、首都高速埼玉新都心線の高架下に設けられた「見沼たんぼ首都高ビオトープ」にて、地元の大古里育ちの森幼稚園の園児約40人を招き、「ビオトープでの自然体験」を実施した。
見沼たんぼ地区では、自然共生型の新しい都市高速道路をめざし、同地区固有の生態系を復元するため高速道路の高架下に延長1.7km、面積6.3haのビオトープを整備している。身近な生き物と接する体験の場として、地域の園児たちを招いた体験観察会を定期的に開催しているほか、管理作業の一環として環境を学ぶ学生たちの実習の場としても提供している。
今回は、ビオトープを管理する埼玉県生態系保護協会の協力のもと、虫を探したり、生き物観察など、生息する動植物を教材にゲームやクイズなどを交えながら、自然とのふれあいを楽しんだ。
20日には、首都高速中央環状線・山手トンネルの大橋換気所屋上につくられた自然再生緑地「おおはし里の杜」に設置された水田で、この地域を学区とする目黒区立菅刈小学校5年生の生徒約40名が脱穀体験をおこなった。
おおはし里の杜は、換気所の形状イメージから、昭和初期の目黒付近に見られた斜面林や小川、池、水田といった里の風景の再現をめざし、整備が進められている。全体の広さは約1100平方m、うち水田の面積は100平方mだ。地上30m、都会の真ん中に位置する同所だが、夏にはバッタやアメンボの姿も見受けられたという。この日も多くの赤とんぼが水辺を求めて飛び交っていた。
生徒たちは、今年6月に田植えをおこない、稲の成長を見守ってきた。10月6日には自分たちの手で鎌を使い、泥まみれになりながら稲の収穫を体験した。今回は、天日干しした稲を、昔ながらの足踏み式脱穀機を使い脱穀したり、藁を使って縄を作るなど、地域文化や自然とふれあいながら楽しく学んだ。
長谷豊校長はこの日の体験学習を終え、「田植えから収穫まで、一連の体験ができる素晴らしい機会となりました。しかも、子ども達が育った目黒の街でこれを体験できるなんて。支援してくれた皆さんを招待し、子ども達が自分の手で収穫したお米でパーティを開いて、感謝の気持ちを表現したいです」と語った。
首都高は、子ども達が地域文化や自然とのふれあいを楽しく学び、自然環境の保全などについても目を向けるきっかけとなることめざし、今後も活動をおこなっていく。
また、首都高は、12月15日から17日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される環境展示会「エコプロダクツ2011」に出展、環境活動への取組みを紹介する。
首都高で子ども達が自然体験…GREEN METROPOLIS
《宮崎壮人@レスポンス》
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