視力が1.0未満の子ども、小学生3割・中学生5割・高校生6割
文部科学省は12月8日、平成23年度学校保健統計調査の一部を取りまとめ「平成23年度学校保健統計調査」を速報として公表した。
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
同調査は、満5歳から17歳までの児童・生徒の一部を対象に、発育状態および健康状態を調べたもの。調査期間は4月1日〜6月30日。
17歳の平均身長は男子が170.7センチ、女子は158.0センチ。体重は、17歳の男子の平均は63.1キロ、17歳の女子の平均は52.8キロだった。
8歳、11歳、14歳、17歳の男女別の身長の平均値の推移は、平成9年〜13年度あたりをピークに、その後横ばい傾向にある。体重の平均値の推移は、平成10年〜15年度あたりをピークに、その後減少傾向が伺える。
性別・年齢別・身長別標準体重から求めた肥満度が20%以上の「肥満傾向児」の出現は、都市部のほうが相対的に低い傾向がみられる。また、男子のほうが女子に比べ、肥満傾向児の出現率が相対的に高い傾向がみられる。肥満傾向児の出現率の推移は、全体的に減少の傾向があるが、17歳男子については、やや増加傾向がみられる。
主な疾病・異常等の推移では、ここ5年間で大きな変化はないが、むし歯に関しては改善傾向がみられる。中学1年生(12歳)のみを調査対象としている永久歯の平均むし歯数は1.2本と過去最低となっている。
「裸眼視力1.0未満の者」の割合は、幼稚園(25.48%)、小学校(29.91%)、中学校(51.59%)、高等学校(60.93%)となっており、前年度と比較すると、幼稚園および中学校で減少、高等学校で増加している。また、「裸眼視力0.3未満の者」の割合は、幼稚園(0.57%)、小学校(7.95%)、中学校(22.25%)、高等学校(33.36%)となっており、前年度と比較すると、幼稚園で減少、小学校および高等学校で増加している。
なお、確定値の公表は、平成24年3月の予定となっている。
《前田 有香》
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