伊藤忠商事、財団・株主共同の「子どもの本100冊助成」
伊藤忠商事は1月19日、公益財団法人 伊藤忠記念財団と、株主とが一体となった次世代育成支援活動を2012年度から開始すると発表した。株主宛ての文書を電子化することで削減されるコストを寄付に充てるという。
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
伊藤忠記念財団は、1974年に青少年の健全な育成を目的として設立、38年にわたりさまざまな活動を行ってきた。主力事業のひとつである「子ども文庫助成事業」は1975年度より開始し2011年度までに国内外の1,640件に対して助成を行っているという。
2012年度から行う取組は、株主宛情報の電子化を承諾した株主に対し、「株主総会招集通知」などの印刷物の郵送を電子メールに切り替え、それにより節約される用紙代・郵送料等を、同財団が行う「子どもの本100冊助成」に寄付するというもの。また、同社も節約された費用と同額を寄付することで参加するという。
「子どもの本100冊助成」は、子どもたちの読書啓発活動を支援する事業として2002年度から開始。同財団が選書した100冊の児童書セットを寄贈するもので、全国で「読み聞かせ」のボランティア活動をしている団体等に、毎年約40セットを寄贈している。
2012年度は、東日本大震災による被災地で活動しているボランティア団体等へ寄贈する予定だという。また、今後は今回の株主との取組にあわせて、社員・グループ企業、OB等にも広く支援を呼びかけ、「子どもの本100冊助成」の支援体制を構築する予定だとしている。
《前田 有香》
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