【新中学生へ 3/4】入学までの過ごし方と、進学後の親の立ち位置
入学までの準備、入学してからの学習について、個別指導教室SS-1代表の小川大介氏と、この春新規開校する成城学園教室の竹澤智之室長に聞いた。
教育・受験
学校・塾・予備校
advertisement

−−入学式までの過ごし方を教えてください。
小川氏:新しいことをスタートするときは、安心感をもってスタートしたほうがよい。
中学校になると、勉強の内容が大きく変わります。知らない言葉がたくさん出てきて、それだけで「わからない」と不安になってしまいます。そうならないように、1学期分くらいの内容は、あらかじめざっと勉強してから入るのが理想です。受験勉強は復習中心型だったと思いますが、中学校の勉強は予習中心にしましょう。
中学校の勉強と、小学校のときの受験勉強との大きな違いは、学習時間の質。小学校のときは、量をこなせばよかった。中学校では1時間あたりどれだけ密度の濃い勉強をしたかが問われます。その感覚に早めに切り変えないといけません。
−−進学後はいかがでしょうか。
竹澤氏:中学校では勉強の仕方を自立型に切り替える必要があります。
小学校のときは、スケジュール管理はお母様がしてくれるし、何をどれだけやればよいか、全部塾の先生の指示どおりにやっていればよかった。中学からは自分で考えてやっていかなければなりません。
また、中学時代は反抗期に入る時期でもあります。
この時期にお母様からよく聞く言葉は「(小学校のころは聞いていたのに)子どもが言うことを聞かなくなった」。お母様も、学校の授業を1から10まで把握するのは無理なので、ここで子離れして、子どもに自立させたほうがよいのです。
小川氏:そのためには、お子さんに目標を立てさせ、どうすればそれを達成できるのか考えさせるとよいでしょう。
たとえば「次のテストで90点を取る」という目標を共有したら「そのためにはどういう勉強をしたらいいと思う? あれこれ口出さないからあなたの考えを聞かせて」という話し合いを持つことです。この手間を惜しんではいけません。
一番いけないのは、「あなたに任せる」と全部任せてしまうこと。これでは失敗しますから、そこで「ほら、できなかったじゃない」と言ってしまう。その結果、小学校のときと同じ、お母様が全部管理するパターンに入ってしまう。こうなっては子どもは自立することができません。
竹澤氏:小学校と中学校では、親子の立ち位置を変える必要があります。親は上から指示するのではなく、横に並んでサポートする。さらに言えば、後ろから見守る。そこまでお母様が子離れすることが大事です。
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement