ヤフーのCEOが学歴詐称か…最大株主が指摘
米ヤフーは8日(現地時間)、CEOであるスコット・トンプソン氏の学歴詐称について調査する特別委員会を設置したと発表した。外部の弁護士とともに、本格的な調査を行う。
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この問題は、ヤフーの最大の株主であるThird Pointが指摘して明るみにでた。トンプソン氏はコンピューターサイエンスの博士号を取得しているとされていたが、実際には取得していなかった。この指摘に対してヤフーは当初、単純な記載ミスとして公式サイトの経歴の表記を訂正するだけの対応だったが、Third PointはCEOの解任を求めている。
トンプソン氏はヤフーのCEOに就任する前には電子決済大手の米PayPalのCEOなどを務めているが、当時からコンピューターサイエンスの博士号を取得しているとしていた。同氏はコンピューターの技術に精通しているとの評価からヤフーのCEOに抜擢されており、博士号の有無はその能力評価に直結するものといえる。
かつてはIT業界の成長を象徴する優良企業だったヤフーは、今やかつての勢いを完全に失っており、特のこの1年ほどは経営不振から相次いてCEOや重役が交代し、今年1月には創業者の1人であるジェリー・ヤン氏が同社を去るなど人事に関するドタバタが続いている。トンプソンCEOはその手腕によって一連の混乱に終止符をうち、ヤフーを立て直すと期待されていただけに、今回の問題は影響が大きいといえる。
Yahoo! のCEO学歴詐称問題、調査のために特別委員会設置
《山田 正昭@RBB TODAY》
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