省エネ&創エネを考える「学校ゼロエネルギー化」報告書
国土交通省と文部科学省は5月22日、「学校ゼロエネルギー化に向けて〜学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会報告書〜」を公開した。報告書は「学校施設におけるゼロエネルギー化の実現手法」「学校施設の防犯機能への貢献」「環境教育への活用」について掲載されている。
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文部科学省では、国土交通省と連携して、環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備をさらに進化させるため、「学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会」を両省共催で設置し、報告書を取りまとめた。同報告書におけるゼロエネルギー化とは、エネルギー消費量を減らす「省エネ」と太陽光発電等を利用した「創エネ」等の技術を組み合わせて、年間のエネルギー消費を実質上ゼロとする考え方をいう。
報告書は「学校施設におけるゼロエネルギー化の実現手法」「学校施設の防犯機能への貢献」「環境教育への活用」について掲載されている。
具体例として、高断熱化、高効率空調の導入、ライトシェルフ(ひさしと開口部を用いた昼光利用)の導入等により省エネルギーを行うとともに、太陽光発電設備により創エネルギーを行う対策を挙げている。
また、ゼロエネルギー化の対策技術は、災害時における建物機能や室内環境の維持にも貢献するとし、学校施設を活用して環境教育を行うことにより理解を深め、家庭・地域の環境意識の向上につなげるとしている。
《前田 有香》
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