改修が必要な大学は全体の約4割…文科省まとめ
文部科学省は7月10日、国立大学の施設整備の成果・効果事例集を公表した。国立大学の老朽化の状況について、安全性に問題があり、改修が必要な施設は、全体の約4割にのぼる。
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
同省では、2011年に決定した「第3次国立大学法人等施設整備5か年計画」にもとづいて国立大学の設備整備を計画的に推進している。
同事例集は、国立大学の施設が抱える課題や施設整備の必要性について、より多くの人に理解を深めてもらうことを目的に作成された。近年、整備された事業の中から、実施内容別に4校の大学の事例を挙げ、施設整備がもたらす教育研究上の効果について紹介している。
群馬大学では、2008年度に図書館と情報基盤部門を融合し、問題解決型学習を支援するスペースを創出したところ、入館者数と図書の貸し出し冊数が増え、学生の学習意欲が向上した。
京都大学では、2009年度にiPS細胞に関する研究を推進するため、関連研究施設をひとつの建物に集約化したところ、iPS細胞研究が加速した。
岡山大学では、2007年度にICUなどの高度先端医療の整備や、既存の医系病棟と歯系病棟をつなぎ一体化することで、手術件数や病床稼働率が上昇した。
帯広畜産大学では、2007年度に講座や分野ごとに固定化した研究室や点在した講義室の配置を見直し、共同利用スペースを確保したところ、異分野の学生のコミュニケーションが促進したほか、若手研究者のスペースが確保され、人材養成機能が向上したという。
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