小中学校の屋内運動場、天井落下防止ない施設が約5割…文科省調べ
小中学校の屋内運動場の天井について、振れ止めがない施設が約5割にのぼることが文部科学省の調査で7月23日明らかになった。また、照明器具の脱落防止対策をしている施設は4割弱、バスケットゴールの脱落防止対策をしている施設は5割弱だった。
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同調査は、500平方メートル以上の大規模空間を持つ建築物の数が多かった18都道府県83市町の3,566校のうち、688施設について調べた。
調査の結果、経年25年以上の施設は54.4%で、天井振れ止めがない施設は48.9%を占めていることがわかった。また、天井脱落防止のための方策がないと回答した施設は68.5%だった。
照明器具の脱落防止対策をしていない施設は43.9%、バスケットゴールの脱落防止対策をしている施設は47.8%だった。
2011年3月11日の東日本大震災では、東京の九段会館の天井が落下して2人が死亡する事故が起きている。震災時には、学校が避難施設になることから、地震対策が重要となる。
今後の天井落下防止対策として有効なのは、「振れ止めやクリアランス等の設置や超軽量天井材の採用など天井そのものの落下防止」や「専門家による定期点検の実施」「対策の必要性の認識を向上させるための講習会等の開催」という。
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