大学の教育方針、高校生へのイメージ浸透は不十分…大学ブランドランキング
リクルート進学総研が発表した大学ブランドランキング2012では、高校生の志望校選択時に重視される上位項目も調査している。イメージ項目別ランキングに注目すると各大学の個性がまだ必ずしも学生に浸透していないことがわかる。
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
イメージ項目別のランキングでは、「就職に有利である」イメージで東京大学が関東エリア1位の48.1%と半数近くの学生に高いイメージを持たれている。東京大学は東海エリアでも37.8%で1位、関西エリアでは38.1%で2位とそれぞれ4割近い学生が「就職に有利である」イメージを持ち、全エリアで高い割合だった。
「就職に有利である」イメージは、他の項目に比べイメージを強くもたれており、早稲田大学も関東エリア2位の45.2%、京都大学でも関西エリア1位の41.7%と4割を超える高い数値がでている。
一方で「教育方針・カリキュラムが魅力的である」の項目ではイメージを抱いた割合が2割を超えた大学は全エリアで3校のみで、関東エリア2位の東京大学で21.1%、1位の早稲田大学でも22.9%、関西エリアでは1位の京都大学のみで22.0%だった。
また、「学生の面倒見が良い」の項目では全エリアのなかでも関東エリア上位3校の東京大学、早稲田大学、明治大学が10%を超えるイメージを持たれているのみで、他大学はランキング上位でも1桁の割合にとどまっている。
この「教育方針・カリキュラム」と「学生の面倒見」については近年の少子化・大学全入時代で大学間の競争がますます激化している昨今、大学が個性化として力を入れている項目であるが、高校生にはまだまだ伝わっていないようだ。
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