【電子黒板】シャープ…画質と自然なインターフェイスが特長

 日本教育工学振興会(JAPET)が8月28日から30日に開催した「東京都私立学校向け電子黒板展示会」でシャープは、画質の良さを強調できるデジタル教科書コンテンツを用いたデモを行っていた。

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シャープの電子黒板。ボタンなどはすべてメニュー画面とし、ホワイトボードと変わらないシンプルな外観
シャープの電子黒板。ボタンなどはすべてメニュー画面とし、ホワイトボードと変わらないシンプルな外観 全 3 枚 拡大写真
 日本教育工学振興会(JAPET)が8月28日から30日に開催した「東京都私立学校向け電子黒板展示会」でシャープは、画質の良さを強調できるデジタル教科書コンテンツを用いたデモを行っていた。シャープの電子黒板「BIG PAD」の特長は画質だけでなく、その自然な操作インターフェイスにもあった。

 シャープ製電子黒板のデモは、画質の良さを強調するため、日本文教出版の「見る美術」というデジタル教科書を使ったものだった。「見る美術」は収録されているデータが50万画素と非常に高精細なので、ディスプレイのベンチマークとしてもハードルは高いものだ。70型のディスプレイに名画や彫刻などを表示させ、細部の拡大でもジャギーやノイズがでることはなかった。

 シャープシステムプロダクト パートナー企画推進部の横塚麻里氏は、「タブレット連携や黒板消し機能も特徴的」だと言う。タブレット連携は、シャープのAndroid端末とのセットでデモしていたが、電子黒板から問題の配信、解答の受信、比較のための分割表示などが可能だ。

 シャープの電子黒板は、タッチペンで書いたものを手や付属の黒板消し(ホワイトボードの黒板消しのような部品)で消すことが可能である。黒板消し機能は、ちょっとした工夫なのだが、自然な使用感が便利だ。黒板とチョークによる板書と同様に、書き損じを手で消して書き直すことができるのも、現場の先生には歓迎されるのではないだろうか。

《中尾真二》

中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。エレクトロニクス、コンピュータの専門知識を活かし、セキュリティ、オートモーティブ、教育関係と幅広いメディアで取材・執筆活動を展開。ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から使っている。

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