都内公立学校のいじめ、疑い含め1万件超…東京都教委が緊急調査

 東京都教育委員会は9月13日、都内全公立学校を対象に実施した「いじめの実態把握のための緊急調査」の結果を発表した。7月末時点にいじめと認知した件数は、3,535件、いじめの疑いがあると思われる件数は、7,972件にのぼることが明らかになった。

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 東京都教育委員会は9月13日、都内全公立学校を対象に実施した「いじめの実態把握のための緊急調査」の結果を発表した。7月末時点にいじめと認知した件数は、3,535件、いじめの疑いがあると思われる件数は、7,972件にのぼることが明らかになった。

 同調査は、学校におけるいじめの実態を把握するため、都内全公立学校2,184校(小学校1,304校、中学校631校、高校189校、特別支援学校60校)を対象に、2012年7月31日現在のいじめについて、児童・生徒へのアンケートを実施し、児童・生徒との面談や保護者への確認、教員に対する内容の確認も行った。

 7月末時点にいじめと認知した件数は、3,535件にのぼる。内訳は、小学校1,864件、中学校1,588件、高校53件、特別支援学校30件。また、現時点で、いじめと確認できないまでも他の児童・生徒や周辺からの情報により、いじめの疑いがあると思われる件数は、7,972件にのぼる。内訳は、小学校4,205件、中学校2,880件、高校831件、特別支援学校56件。

 今回の緊急調査で把握したいじめについて、その後の対応状況を追跡調査しており、結果を10月上旬を目途にまとめるという。

《工藤めぐみ》

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