子育て中の人が職場に希望すること…性別・雇用形態による違いは?
厚生労働省が公表している2011年度育児休業制度に関する報告書では、子どもを持つ会社員が「働き続けるために現在の勤務先に改善を希望すること」は、男性では「職場風土の改善」、女性では「勤務時間の柔軟化」が多かった。
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同調査は、改正育児・介護休業法の全面施行を前に、その影響について把握することを目的として2012年2月から3月にかけて、末子が3歳未満の子どもを持つ20~40代の会社員の男性と、末子が小学校就学前の子どもを持つ20~40代の非正社員を含む会社員の女性を対象に行われた。
「子どもを持ちながら働き続ける上で必要なこと」については、複数回答で男性は「やりがいが感じられる仕事の内容」49.8%、「子育てしながらでも働き続けられる制度や職場環境」49.6%、「長期的に安定した継続雇用」39.5%が上位にあげられており、「勤務時間が柔軟であること」34.0%、「残業があまり多くないこと」30.7%と続く。
女性が必要と感じることは、「子育てしながらでも働き続けられる制度や職場環境」が正社員86.5%、非正社員87.6%と特に高く、ついで「勤務時間が柔軟であること」が正社員50.1%、非正社員60.1%、「残業があまり多くないこと」同46.6%、42.1%となった。男性で割合が高かった「やりがいが感じられる仕事の内容」は正社員36.9%、非正社員37.0%とその後に続いた。
一方、「働き続けるために現在の勤務先・職場に改善を希望すること」では、男性は「職場風土の改善」31.6%、「勤務時間の柔軟化」30.3%が上位にあげられている。
女性は正社員、非正社員ともに「勤務時間の柔軟化」がそれぞれ41.6%、31.2%とトップ。「仕事や仕事と家庭の両立問題について相談できる体制」もそれぞれ31.1%、25.5%と高い。
また、正社員女性では「働きぶりを上司や同僚に認められること」26.2%、「男女均等な待遇と公正な人事評価の徹底」20.3%を希望する割合が比較的高い傾向にある。非正社員女性には「特になし」の回答が32.9%と他に比べて多く、職場における仕事と家庭の両立支援施策の充実に期待する声は、正社員女性に特に多いと言えそうだ。
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