むし歯は改善、視力は悪化傾向…文科省学校保健調査
5歳~17歳の健康状態について、むし歯は改善傾向にあるが、視力は悪化傾向にあり、「裸眼視力1.0未満の者」の割合は、幼稚園27.52%、小学校30.68%、中学校54.38%、高校63.76%となっていることが、文部科学省の2012年度学校保健統計調査速報より明らかになった。
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
同調査は、幼児や児童、生徒の発育と健康状態を明らかにするため、2012年4月1日~6月30日の期間、満5歳~17歳を対象に抽出調査を実施した。調査対象者数は、発育状態が69万5,600人(全体の4.9%)、健康状態が334万2,942人(全体の23.4%)である。
健康状態について、疾病・異常を被患率等別にみると、幼稚園や小学校では「むし歯(う歯)」がもっとも高く、幼稚園42.86%、小学校55.76%がむし歯になっている。次に多いのが「裸眼視力1.0未満の者」で、幼稚園27.52%、小学校30.68%となっている。
また、中学校や高校では「裸眼視力1.0未満の者」がもっとも高く、中学校54.38%、高校63.76%となっている。次に多いのが「むし歯(う歯)」で、中学校45.67%、高校57.6%である。
過去の調査と比べると、むし歯はすべての学校段階で改善傾向がみられる。しかし、裸眼視力はすべての学校段階で前年度と比較して「裸眼視力1.0未満の者」の割合が増加している。また、「裸眼視力0.3未満の者」の割合は、幼稚園0.5%、小学校8.58%、中学校27.11%、高校34.61%となっており、前年度と比較すると、幼稚園で減少、小学校と中学校、高校で増加している。
世代間比較をすると、むし歯は、55年前の祖父母世代に比べ30年前の親世代では多くなっていたが、親世代に比べ子世代では減少している。しかし、「裸眼視力1.0未満の者」は、父母世代に比べ子世代では多くなっている。
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