学校のICT環境の充実を図り、学力向上を目指すため、同市では2009年度より各校に1~2台の電子黒板を導入。大きな画面にデジタル教材を提示することで、子どもたちの興味関心を高め、学習意欲向上に役立っている。また、子どもたちの発表や考えの流れを電子黒板の画面に書き込むことで、表現力や思考力を深め、コミュニケーションの場面が広がっているという。
三田市立高平小学校では、電子黒板と無線式ノートパソコンを組み合わせた活用の取組みがある。2012年11月21日には、4年生の社会科の学習で無線式ノートパソコンを活用したグループ学習と、電子黒板を使った意見の交流を取り入れた授業が行われた。授業では、デジタル紙芝居でイメージ共有をしたほか、グループごとにインターネットを利用して調べ、発見したことや気づいたことを電子黒板に映し出し、クラス全体で交流した。お互いのグループの調べ学習の内容を確認・修正し、クラスで1つのデジタル紙芝居を作成することができた。
電子黒板による発表を通じて、自分の学びを友達にいきいきと伝えることができ、コミュニケーション力の向上につながることが実感できたという。