教育関係者によるICTの効果的な活用事例の共有を図るため、札幌、東京、大阪、福岡の全国4か所で研究発表会を開催。今回は、「学びの自立と学ぶ喜びを育むICT活用」と題し、公開授業とポスターセッション、パネルディスカッション、ICT教材・機材体験展示会が行われた。
ICT教材・機材体験展示会では、内田洋行やエプソン販売、日立ソリューションなどによる「電子黒板」、東芝情報機器の「タブレットPC」、カシオ計算機の「プロジェクター」「30枚/秒の超高速連写デジカメ」、アバー・インフォメーションやエルモ社の「実物投影機」、帝国書院や東京書籍、光村図書出版などの「ソフト教材」などを計22社が出展した。
中でも特に目を惹いたのが、プラスの「シート型電子黒板」とサカワの「ボード型電子黒板」だ。どちらも省スペースで設置場所を選ばず、教室に違和感なく取り付けられる。配線が不要なのも良さそうだ。
プラスのシート型電子黒板「UPICシリーズ」は、黒板やホワイトボードに貼れる、プロジェクター投影タイプのマグネットシート式。ケーブルが一切ないワイヤレス方式のため配線不要で、ケーブルに足を引っ掛ける恐れもない。教室間を手軽に持ち運んで使える。既存のプロジェクタを活用でき、シートやデジタルペン、専用マーカーなどがセットで10万円を切る。
このほか、投影画面を離れたところから操作できるA4サイズのノートパットも提供。手のひらに載せて使えるA6サイズもある。黒板から離れて教室のどこにいても操作できるほか、シート型との連携もでき、同時に3本までの電子ペンが使える。価格は、A4サイズが39,900円。
サカワのボード型電子黒板「しゃべるくん」は、プロジェクタと一体型で、既存の黒板にスライドを取り付けて設置できる。多くの電子黒板では、ツールを選択して色や太さを選んで書き込むが、同製品はツール選択が不要でペンを取ってすぐに書込みができる。また、Microsoft Officeのファイル上に描いた手書きの文字や図形をオブジェクトとして挿入でき、文字をテキスト変換できる。価格は100万円前後。