大学生の99%以上がパソコンを所有、月平均収入は8.7万円…大学生活実態調査
リクルートキャリアの研究機関・就職みらい研究所は4月30日、大学生の生活実態についての調査を発表した。99%以上の大学生がパソコンやスマートフォン等のデジタル機器を所有しており、調べものや情報収集メールなどに利用していることがわかった。
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同調査は、大学生の生活・価値観の実態を明らかにするため、インターネット調査会社マクロミルのモニター会員のうち、2012年11月時点の大学生1~4年生を対象としたアンケート調査を実施。調査期間は2012年11月28日~11月30日で、4,120人(各学年、男女515人)の回答を得た。
大学生活における活動別の実施率は、「大学の授業・ゼミ・研究室」89.4%、「趣味」88.2%、「大学の授業・ゼミ・研究室のための勉強(予習・復習など)」82.7%、「アルバイト」66.9%、「部活動・サークル」55.0%という結果に。
「大学の授業・ゼミ・研究室」実施者の活動日数をみると、大学生全体では5割弱(48.8%)の学生が週5日以上活動している。文理・学年別では、文系で週5日以上活動している1年生は71.4%だが、学年があがるにつれて減少し、4年生は5.9%であった。一方、理系では、すべての学年で5割以上が週5日以上活動しており、なかでも1年生は82.7%と大学生全体の平均よりも33.9ポイント高いなど、文理・学年による差がみられた。
次に、仕送り・小遣い、奨学金、アルバイト・定職などによる、1か月の平均的な収入について質問したところ、「5~10万円未満」が36.2%、「10~15万円未満」が24.1%で、全体の平均は8.7万円となっている。自由に使える1か月の金額は、「2~4万円未満」が39.7%、「2万円未満(0円を除く)」が27.0%で、平均は3.1万円という結果となった。
1か月の平均的な収入の内訳は、「アルバイト・定職」が3.0万円、「仕送り・小遣い」が2.8万円、「奨学金」が2.7万円。文理・学年別では、理系の全学年で「アルバイト・定職」よりも「仕送り・小遣い」の収入が高いのに対し、文系では、大学1年生を除く大学2~4年生で、「アルバイト・定職」収入が「仕送り・小遣い」よりも高くなっている。
デジタル機器の所有状況は、デスクトップ型やノート型などのパソコンを所持している大学生は99.1%、携帯電話・スマートフォンは99.0%で、ほとんどの学生がデジタル機器を所有していることがわかった。パソコンの利用目的は、 「調べもの・情報収集」 97.4%、「メール」95.8%、「映像鑑賞・視聴」91.0%となっている。携帯電話(PHS含む)・スマートフォンでは「メール」99.1%、「電話・チャット」96.7%、「調べもの・情報収集」「写真撮影」それぞれ84.8%となっている。
《楠原 恵子》
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