「ものづくり日本大賞」文科大臣賞に大阪佐野工科高、横須賀長井中が受賞
「第5回ものづくり日本大賞」の文部科学大臣賞に、大阪府立佐野工科高等学校、横須賀市立長井中学校の2校がこのほど受賞した。震災で出た廃材を燃料とした給湯器製作など、学校の「ものづくり人材育成」に向けた特色ある取組みが評価された。
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
「ものづくり日本大賞」は、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「ものづくり」に携わっている各世代の人材を顕彰するもの。経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携し、平成17年より隔年開催しており、今回で5回目を迎える。
文科省は、生徒を対象に国の産業や文化を支えてきた「ものづくり」を継承・発展させるための人材育成にかかわる学校を、「ものづくりの将来を担う高度な技術・技能分野 青少年支援部門」として大臣賞を授与、表彰している。
今回、各都道府県・政令都市教育委員会から推薦のあった学校について、選考委員会が審査を行い2校が決定した。
佐野工科高は、防災に向けたものづくりの取組みと企業や地域社会との連携による「製品を開発する」ものづくり教育の実践が評価された。東日本大震災の被災地で出た廃材を燃料として効率よく湯を沸かす「廃材燃料給湯器」を製作し、被災地に寄贈した。
また、校内に「大阪南部環境エネルギー技術センター」を立ち上げ、企業や地域からの依頼により、環境測定器を活用した分析や機器開発に取り組んでいる。
長井中は、技術・家庭科の授業で「ものづくり」の実践的・体験的な学習を実施。3年生全員が「パペットロボット」を製作し、保育園で人形劇の実演を通して幼児と交流を行った。
さらに、「科学部」と「家政部」の2つの部活が「ものづくり」活動に意欲的に取り組んでいるのも特徴。科学部は年間を通してロボット製作行い、ロボットコンテストに出場。家政部は弁当作りを行い、地元の販売業者と協力して商品改良や販売を行っている。
受賞案件概要は同省のホームページで見ることができる。
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