世界の名門大学Webサイトの多言語対応状況、日本は世界の中で一歩リード
アークコミュニケーションズは11月1日、世界の名門大学Webサイトの多言語対応状況について調査した「多言語対応状況調査報告2013」をまとめた。日本は調査した16大学すべてのWebサイトが日本語と英語に対応しており、多言語化が進んでいることが明らかになった。
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
多言語サイトの制作実績を多く持つ同社は、世界各国の大学Webサイトの多言語対応状況を調べ、各国の留学生受入れ人数や出身地域の使用言語などと比較し、国ごとに傾向や相互関係を分析。調査対象は「QS World Ranking 2012/2013」大学ランキング上位400大学。
各国のWebサイトの多言語対応状況について、英語圏では英語1言語にしか対応していない大学Webサイトの割合は、カナダが75%、アメリカ・イギリスが共に90%超、オーストラリアが100%と、多言語化が進んでいない。ヨーロッパ地域の非英語圏ではドイツ・オランダのすべての大学が複数言語に対応し、80%以上の大学が2言語に対応。フランスは1言語でしかサイト展開をしていない大学が3大学あった一方で、40%以上の大学Webサイトが3言語以上に対応している。
また、アジア地域の非英語圏では調査したすべての大学Webサイトが複数言語に対応。3言語以上に対応しているサイトが多く、中国・韓国では約30~40%、日本では約80%のサイトが3言語以上に対応している。
国別の分析について、日本は調査した16大学すべてのWebサイトが日本語と英語に対応していた。16大学中、12大学が英語・日本語に加えて中国語に対応し、8大学が韓国語に対応していた。中国や韓国といった留学派遣大国が近隣に存在することもあり、日本の大学はWebサイトの多言語展開戦略において世界の中で一歩リードしている。
同調査を通じて、「母国語が英語以外の国々の大学のほうがWebサイトの多言語化が進んでいること」や「大学の英語Webサイトの所有率は98%で、ほぼどの大学でも英語に対応していること」などが判明した。
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