アンガーマネジメントで体罰・いじめを防止…土浦市立都和中学校の取り組み
茨城県土浦市立都和中学校では、自分の怒りの感情や不安・ストレスにどう向き合うか学ぶ講習会「思春期向けアンガーマネジメント」を12月10日に開催、全校生徒が受講するという。
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アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで始まったアンガー(イライラ、怒りの感情)と上手に付き合うための心理教育で、欧米では教育現場や企業研修などでも取り入れられているという。文部科学省によると、全国の公立小中高校・特別支援学校で、2012年4月から2013年1月に体罰をした教員は計840人にのぼり、調査を始めた1977年度以降で最多。また、いじめの認知件数も2012年4月から8月で7万5,000件を超すという。
このような状況下、都和中学校は、8月に教職員が体罰防止のため「アンガーマネジメント講習」を受講。今回は、全校生徒が60分間を通して講習を受講し、教職員と生徒が一丸となって怒りの感情と向き合い、体罰・いじめの防止に取り組むという。
講習会を行う日本アンガーマネジメント協会では、今、教育現場で求められているのは、教員の体罰に関する意識改革や、生徒への感情教育であるとし、今回の都和中学校の取り組みは、日本の感情教育に一石を投じる試みとなるとしている。
《水野こずえ》
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