スマホ普及により電話機代が増、住まい探しの費用は減…大学新入生調査
全国大学生活協同組合連合会(大学生協)は、2013年に入学した大学生の保護者を対象とした「新入生調査」の結果を公表した。スマホの普及により「電話機」にかかる費用の増加が続いている一方、下宿生の住まい探しの費用は5年前と比べて減少していることが明らかになった。
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
大学生協は、入学までにかかった費用や不安点など、保護者の意識を毎年調査している。今年の調査は4月から5月に郵送で実施し、125大学生協の23,510人から回答を得た。
受験から入学までにかかった費用は、国公立・私立、自宅生・下宿生とも前年に比べて増加していることがわかった。国公立下宿生で前年比5万5,900円増の179万9,500円、私立下宿生で前年比4万4,700円増の211万5,200円などとなっている。
費用は、住まい・設置者(国公立・私立)・専攻による差が大きく、「自宅」「国公立」「理工系」の110万5,700円、「自宅」「国公立」「文科系」の113万400円から「下宿」「私立」「医歯薬系」の326万7,700円までの幅がある。費用別では、受験料や授業料など大学への納付金と、スマホの普及により「電話機」にかかる費用の増加が続いている。
電話機にかかる費用は、5年前と比べて2万800円増の4万6,500円となった。一方、下宿生の住まい探しの費用は5年前と比べて、国公立では7万500円減の17万6,400円、私立では3万5,300円減の23万500円と大幅に減少した。敷金・礼金・入館金のほか、住まい探しの際の交通費や滞在費も縮小する傾向が続いている。
かかった費用の補てんには、「学資保険」「奨学金」「貯金の切り崩し」で対応した割合が高くなった。
保護者の大学選びに関しては、大半がインターネットを活用して情報収集しており、下宿生でインターネットを利用していない人は、わずか6.7%となった。また、大学へ期待することは「専門知識の教育」(64.3%)や「就職支援」(63.0%)の割合が高く、保護者の関心が、学力強化や就職などを踏まえた大学選びにあることがわかった。
《宮坂 英里》
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