公道走れない「電動アシスト自転車類似品」に注意…国民生活センター

 電動アシスト自転車としてインターネット通販などで販売されているもののなかに、公道で走行できないものがあると判明したため、国民生活センターは3月20日、ホームページで注意を呼びかけた。購入の際は「型式認定のTSマーク」を目安にするとよいという。

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ペダルから足を離しても走り続ける
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 電動アシスト自転車としてインターネット通販などで販売されているもののなかに、公道で走行できないものがあると判明したため、国民生活センターは3月20日、ホームページで注意を呼びかけた。購入の際は「型式認定のTSマーク」を目安にするとよいという。

 国民生活センターは、インターネット通販で販売されていたペダル付き電動2輪車4銘柄について調べたところ、4銘柄ともに「自転車」としても「原動機付自転車」としても公道を走行できないものであることが判明した。購入した販売サイト、取扱説明書の表示を確認したところ、すべての銘柄の写真や記述が公道で使用できるかのような表現だった。調査期間は2014年1月~2月。

 ペダル付き電動2輪車の中で、モーターのみでも走行するなどの機能を有したものは、ペダルを用いて人の力のみで走行する場合であっても、自転車とはみなされず、「原動機付自転車」とみなされる。しかし、原動機付自転車としても保安部品が不足しているため、公道走行させてはいけないという。

 「型式認定のTSマーク」とは、電動アシスト自転車として道路交通法などに規定されている基準に適合した自転車として国家公安委員会から認定を受けたものに貼付できるマーク。TSマークは型式認定番号とともに自転車本体に貼付される。今回調査した3銘柄すべて、車体にTSマークおよび型式認定番号が貼付されていなかった。

 なお、一般的に「電動アシスト自転車」と呼ばれるものは、自転車に人力を補助するためのモーターを備えており、道路交通法の定める基準に適合している。道路交通法上では「駆動補助機付自転車」と呼ばれ、自転車として公道走行させることができる。

《工藤めぐみ》

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