小学生の子がいるパートタイマー、労働時間短く年収低い傾向
東京都は4月24日、平成25年度の中小企業労働条件等実態調査「パートタイマーに関する実態調査」の結果を公表した。小学生の子どもがいるパートタイマーは、所定労働時間や残業時間が短く、年収額も低い傾向にあった。
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
調査は平成25年10月、都内の常用従業者規模30人以上の3,000事業所(有効回収率33.1%)と従業員2,000人(有効回収率37.3%)を対象に実施した。
調査で定義する「パートタイマー」とは、各事業所での名称を問わず、正社員より1日の所定労働時間が短いか、1週の所定労働日数が少ない者をいう。
事業所がパートタイマーを雇用している理由は、「賃金コストが安くてすむから」がもっとも多い45.5%。ついで「日または季節的繁忙に対応するため」(40.7%)、「簡単な仕事内容だから」(40.1%)と続いた。
一方、従業員がパートタイマーとなった理由は、「自分の都合のよい日や時間に働きたいから」が最多の46.8%。「勤務時間・勤務日数を短くしたいから」(33.5%)や「正社員としての適当な仕事が見つからなかったから」(24.1%)などを引き離し、過半数近くを占めた。
小学生の子どもがいるパートタイマーは、全体平均よりも所定労働時間や残業時間が短く、年収額が低い特徴がみられた。1日の所定労働時間は、全体平均6.5時間に対し、0.5時間短い6時間。1週間の所定労働時間も、全体平均28.6時間に対し、2.3時間短い26.3時間だった。
1か月の残業時間は、全体平均8.7時間に対し、4.5時間短い4.2時間。時間給額では、全体平均より55.2円低い1,050.8円。年収額も全体平均より39.5万円低い122.7万円となっている。
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