「アナと雪の女王」で隠れた名キャラクターを発見、ディズニーの遊び心に驚愕
累計興行収入111億を超えて『ファインディング・ニモ』を抜き、日本での洋画アニメーション作品No.1の頂点となった大ヒット公開中の映画『アナと雪の女王』。本作で鍵を握るミュージカルシーンからその舞台裏側まで…
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
すでにご存じの方も多いかとは思うが、まずは本作のストーリーを今一度おさらいしておこう。触れるもの全てを凍てつかせる“秘密の力”を持つ姉・エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまい、国を去る。妹のアナは、姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒・トナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出るのだが…という物語。
『アナと雪の女王』というタイトルからも分かる通り、本作は1845年に初版本が出版されたハンス・クリスチャン・アンデルセンの「雪の女王」からインスピレーションを得て作られており、原作の「雪の女王」の主人公たちの名を冠したキャラクターが本作に登場している。
そのキャラクターとは、エルサとアナが住むアレンデールのお城の使用人、カイとゲルダ。エルサを探す旅から戻ったアナを優しく迎え、アナをねぎらうシーンで登場する。“魔法の力”をもったエルサの噂が世間に広まるのを恐れた前国王と王妃が、お城の門を閉ざし、できる限り人との関わりを避け、使用人の数も最小限となっている中で、カイとゲルダは残りアナとエルサに仕えており、前国王からの信頼も厚いことが伺えるキャラクターとなっている。
原作「アナと雪の女王」は、ウォルト・ディズニー本人までが映画化を切望した作品で、今回の映画のアイデアは、この原作の感情を捉えながらも、現代的スピリットで語ることにあったといえる。
「雪の女王」は、少年・カイが世界をネガティブな目でるようになる原因となった割れた鏡を通して、正義と悪の戦いを描いた物語だが、クリスバック監督は「私たちはこの戦いにインスピレーションを受けており、また、物語全体を通し伝えられているメッセージをしっかりと受け止めています。特に、この物語でカイを救おうとする少女・ゲルダに私たちは魅力を感じました。彼女の性格の中心にある、前向きさ・愛・強さ・固い決意といったものが、結実し始め、やがてアナの原型となっていったのです」と語る。
また共同監督を務めたディズニー初の女性監督ジェニファー・リーは、「誰もが理解できる現代的な作品を目指していた私たちは、恐怖心こそが、人間にネガティブ な想いを抱かせ、また、人間関係を台無しにしてしまうのではないかということに気づいたのです。この映画では、すべてのシーンが様々な形で、家族と愛、真の愛 VS 恐れというテーマを支えています」と語っている。
劇中でその名前が語られることはない、使用人のカイとゲルダ。見えないところにまで細かな演出が施されているディズニー映画――その遊び心あふれる名キャラクターに注目してみて。
『アナと雪の女王』は全国にて公開中。
※「3D吹替」版&「みんなで歌おう♪歌詞付」版(2D字幕・吹替)は4月26日(土)より公開。
【特集:アナと雪の女王】ディズニーの遊び心に驚愕…隠れた名キャラクターを発見!
《text:cinemacafe.net》
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