【EDIX2014】富士通、タブレットを活用した授業支援…データを活かす時代へ

 教育ITソリューションEXPO(EDIX)の富士通ブースでは、タブレット端末を活用した授業の今とこれからを体験できる模擬授業を実施。生徒1人1人のデータを活かす時代になってきているという。

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学校分野における富士通の取組み
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 教育ITソリューションEXPO(EDIX)の富士通ブースでは、タブレット端末を活用した授業の今とこれからを体験できる模擬授業を実施。授業準備を簡単に、授業を妨げない快適操作を実現し、児童生徒1人1人のデータを活かす時代になってきているという。

 内容は、小中高校生を対象とした授業を想定して1人1台のタブレット端末が配布され、先生からの課題にタブレット端末を使って解答するというもの。まずは「三角形をしているもので思いつくものを書きましょう」という課題に専用ペンで入力していく。タブレット端末は、書いたり消したりが自由にできるので試行錯誤がしやすい。また、ペンの色や太さのバリエーションが多いので、表現力が豊かになる。生徒の解答は電子黒板で一覧表示することにより、意見を可視化できる。

 次の課題は「折り紙で正三角形を作ってみましょう」。タブレット端末だけでなく折り紙も併用して、実際に作ったものをタブレット端末に搭載されたカメラで撮って課題を提出する。撮影した写真に専用ペンで書き込みも可能だ。一覧表示された解答を見ることで、他者の意見を参考にすることができる。

 タブレット端末を活用した授業は、準備が大変だったり、生徒が操作に気をとられてしまったりしがちだったが、これからは、授業準備を簡単に、授業を妨げない快適操作を実現し、生徒1人1人のデータを活かす時代になってきているという。同社では、子どもたちの学びの記録や先生の教えの記録をサーバーにデーター蓄積する「知恵たま」という文教ソリューションの発売を近日予定している。これを利用すれば、ベテランの先生の授業を参考にしたり、生徒1人1人の学びの軌跡を確認したりすることができる。

 模擬授業で使われていたタブレット端末「ARROWS Tab(アローズ タブ)」は、防水・防塵性能を備えており、水槽に沈めたり、塵まみれになったりしても動作するというデモが行われていた。

 同社のブースでは、EDIX3日目の23日にも模擬授業を実施。小中高校対象の体験型授業のほか、荒川区立中学校や佐賀県立高校のICT活用事例、小中学校向けソリューション、大学向けソリューションなどの紹介を予定している。

《工藤めぐみ》

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