司法試験、受験制限回数を緩和…2015年から適用
司法試験法の一部を改正する法律案が5月28日、参議院本会議場において全会一致で可決、成立した。現行の「3回まで」という受験制限回数を緩和し、法科大学院修了または司法試験予備試験合格から「5年間で5回」とする。
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現行の司法試験法では、司法試験受験について、法科大学院修了者、司法試験予備試験合格者を対象に「5年を経過するまでの期間、3回の範囲内」という制限が設けられていた。
この受験回数の制限が、若者らが法曹を目指すことを敬遠したり、受験資格を取得後もすぐに受験しない「受け控え」を生む原因だと指摘されていた。改正後は、5年の期間内であれば、毎年司法試験を受験できるようになる。
改正案ではこのほか、司法試験の試験科目の適正化として、短答式による筆記試験の試験科目を現行の7科目から、憲法、民法、刑法の3科目に限定する。科目をしぼることで、受験生がより基本的な知識を集中的に理解できるよう質の向上を図る狙いがある。
施行は10月1日から。平成27年の司法試験から適用される。
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