東京都教委、答案コピー返却など採点ミス改善案
東京都教育委員会は7月30日、都立高校入試の採点ミスが相次いだ問題で、都立高校入試調査・改善委員会を開催した。採点の際に正答表を読み上げることや、合格発表後に受検者へ採点済みの答案(コピー)返却、ボーダーライン付近の答案の再点検などを提案した。
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採点ミスの発生ゼロを目指し、点検・採点方法を抜本的に見直すべく、正答表の読み上げによる共同作業や、採点ミスが発生しにくい出題形式への変更、点検・採点方法の詳細を定めた「実施要項」の作成などの改善案を挙げた。
万一、採点誤りの発生により追加合格者が出た場合の対応策として、合格発表日以降に採点済みの答案(コピー)を受検者に返却し、受検者自身が答案の採点を確認できる仕組みを作る案も挙げた。また、年度内にはボーダーラインから一定の範囲にいる受検者の答案を再点検するという。
さらに、現在の高校3年生が2012年に受検した際の答案も再点検するとしている。対象は、3年間答案を保管していた74校のうち、倍率が1倍以上の(不合格者が出た)57校。
次回8月8日(金)の改善委員会では、採点に専念できる十分な時間と環境の確保などの案が示される予定。
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