バンダイの未就学児向けアンパンマンタブレット、気になるセキュリティと安全度は?
子ども向けタブレットとなるとやはり気になるのはセキュリティなど安全面だ。発表会でも、そのことに十分配慮した設計と良質のコンテンツを謳っていたが、詳細はどうなのだろうか。
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◆7インチ・478g、連続使用は4時間
発表会の資料などからまず本体仕様を整理してみよう。本体サイズは195mm×125mm×22mmで画面は7インチ。重量は478gとなっている。OSはAndroid 4.4.2が搭載される。インターネットにはWi-Fi(802.11b/g/n)によって接続される。512MBのRAMと8GBのフラッシュメモリが搭載され、フロントカメラは30万画素にリアカメラは200万画素となっている。microSDのスロットと音声出力(ステレオ)端子もつく。バッテリーの連続使用は4時間とのことだ。
小さい子どもには少し重いかもしれないが、パンをイメージしたソフトカバーがついており全体的に丸みを帯びたデザインで衝撃にも強そうだ。
さて、子ども向けタブレットとなるとやはり気になるのはセキュリティなど安全面だ。発表会でも、そのことに十分配慮した設計と良質のコンテンツを謳っていたが、詳細はどうなのだろうか。発表会のあと、製品担当者に機能の詳細についても確認した。
◆端末内で情報が完結する設計
成長記録やゲームのログなどは原則として端末に保存され、子どもの性格・タイプ診断もローカルで行われる。近年、これらのデータはクラウドで管理される傾向があるが、セキュリティやプライバシー保護を考えると、端末内で情報が完結する設計は子ども向け端末としてはアドバンテージといえる。
成長記録やメッセージをメールで送れる機能がある。メールは一般的なインターネットのメールインフラを利用するため、端末用になんらかのメールアカウントが必要になる。登録できるアカウントはプロバイダーメール、GmailなどのWebメール、携帯電話メールなどが使える。送信先のメールも同様で、最大4件まで登録できる。端末側のメールアカウントは1つしか設定できないので、兄弟・姉妹や友達のアカウントを登録することはできない。
家族アカウント以外、未成年は原則としてメールアカウントを単独で取得できない規約にしているサービスが多い。親がGmailなどを取得して設定することになるだろう。これも幼児が利用することを考えると、個人のメールアドレスを取得して子どもを直接サービスに紐づけるより端末までの連携にとどめておけるので、安全面では有利といえる。
microSDは、本体で撮影した写真などを外部に保存するために利用できるそうだ。PCの場合、USBメモリやSDを介してウイルスに感染することはあるが、タブレットの場合、SDなど外部メモリを介して、タブレット用のウイルスが侵入することは稀だ(タブレット用のウイルス自体が少ない)。したがって、メモリスロットについては、データの無断の持ち出しなどが注意ポイントとなる。
インストールされているアプリやコンテンツは原則固定となるが、これもマーケットなどからアプリをダウンロードするより安全といえる。いくらタブレットとの接触が避けられない世の中とはいえ、未就学児にAndroidのマーケットをフリーでアクセスされるのは無謀といえるだろう。コドなび!には、150ものアプリがプリインストールされているというので、幼稚園から小学校低学年くらいまでは、コドなび!のような「サンドボックス」で遊ばせるのが適切といえる。
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