トイレ大改修、100円朝食、包括的支援…学生に寄り添う聖学院大学の取組み
聖学院大学(埼玉県上尾市)では、トイレの大規模改修や100円朝食の実施、さらに悩み相談、キャリア相談など、さまざまな分野の専門家が連携して、学生生活をハード・ソフトの両面から包括的にサポートしている。
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◆トイレをとびきり魅力的な空間に
トイレの大改修を指揮しているのは、人間福祉学部 人間福祉学科の野口祐子教授だ。女子学生にとって良い環境は、男子学生にとっても良いはず。トイレプロジェクトは、女子にとって心地良い環境を整えようという『女子力アッププロジェクト』の一環で、新学長の方針のもと、今年4月に動き始めた。改修にあたっては女性職員らも加わったプロジェクトチームも結成し、学生によるプレ調査を踏まえて3年生全員を対象にアンケートを実施、さらに数人の女子学生によるグループインタビューを行い、学生たちの要望を反映した改修プランを立てた。パウダーコーナーの設置、トイレブース内のフィッティングボードの設置は、女子学生の中で特に要望の高かったものだ。
当初は女子トイレだけの改修を計画していたが、アンケート結果から男子学生にも「トイレは聖地」「高級感のある空間がいい」などの要望があることがわかり、男子トイレの改修にも踏み切った。
「ただ機能だけのトイレではなく、授業の合間にホッとできて、元気になって次の授業に行ける魅力的な空間にしたかった。」と野口教授は言う。設計は、日本の公共トイレを美しく居心地のよい空間に変革してきた草分的な存在である女性建築家、小林純子氏に依頼した。学生たちも心待ちにしているトイレ改修は10月30日に完成予定。10月31日と11月1日に開催されるヴェリタス祭(学園祭)では、受験生や地域の方々にもお披露目するそうだ。
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