国立教育政策研、小学校音楽科の指導資料を初めて作成
国立教育政策研究所教育課程研究センターは11月14日、小学校音楽科の教員向け指導資料「楽しく実践できる音楽づくり授業ガイド」を作成したことを発表した。小学校の音楽科について指導資料を作成するのは今回が初めてという。
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小学校の音楽科の表現領域は「歌唱」「器楽」「音楽づくり」の3分野で構成。中でも「音楽づくり」は音楽の見方を広げ、友達と協同の喜びを実感できる大切な教育活動になっている。しかし、教師の多くに「音楽づくり」の授業経験がなく、具体的な指導法をイメージしにくいことなどから、指導資料を作成することになった。
今回作成した指導資料は、「音楽づくり」の指導ポイントや留意点を映像で具体的に紹介。事例として低学年、中学年、高学年それぞれ4事例、計12事例収録し、教師の指導場面をクローズアップするほか、指導上の留意点や子どもの表現のポイントなどをテロップで明確化している。
中学年の3年生では「リコーダーでせんりつをつくろう~ソ・ラ・シの音を使って~」を題材に、リコーダーで即効的な表現を楽しむことを指導ポイントとして挙げている。音楽の仕組みを生かし、グループで旋律のつなぎ方を工夫して音楽をつくっていく。
高学年の6年生では、「声のアンサンブルをつくろう~発声や発音の仕方を生かして、声を重ねてつくる~」を題材に、50音の発声や発音の仕方に着目。声の重ね方、強弱、速度、全体の構成などを工夫してグループの音楽を高めていく授業づくりを事例としている。
同研究センターは、12月中に都道府県および市区町村の教育委員会になどに指導資料を配布し、小学校音楽科のさらなる推進・充実を図っていく。
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