全都立高校、人間としての在り方生き方を学ぶ新教科を試行実施
東京都教育委員会は2月12日、平成27年4月より全都立高校等において、人間としての在り方生き方に関する新教科「人間と社会(仮称)」を試行実施すると発表した。平成28年4月には、教科「奉仕」に替えて正式に実施するとしている。
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
新教科「人間と社会(仮称)」の導入は、平成19年度以降に全都立高校で必修となった教科「奉仕」を発展させ、体験活動や演習を取り入れることで道徳教育とキャリア教育の一体化を図ることを目的に実施される。これからの社会で必要な力として、「道徳性」「判断基準(価値観)」を高め、社会的現実に照らしてよりよい生き方を「選択・行動」できる力を育成するのがねらい。
学習の進め方としては、まずテキストを用いた演習による学習を行う。個人ワーク、グループワーク等での考察、説明、傾聴、意見交換等を通して「目標を実現するための視点」をまとめる。その後、単元に関連する体験活動(奉仕活動やインターンシップ等)を行う。
テキストは、「地域社会を築く」「人間関係を築く」「支え合う社会」「ネット時代」「自然と人間の関わり」「学ぶことの意義」「働くことの意義」「文化の多様性」の8単元で構成。「価値観を高める学習」と「人生の諸場面を考察させる学習」を一体的に構成しているという。
試行実施の方法は、教科「奉仕」の時間の一部で新教科試行版テキストを用い、8単元のうち1~2単元(4時間程度)を実施する。平成28年4月には、教科「奉仕」に替え、新教科「人間と社会(仮称)」として正式テキストにより全面実施するという。
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