10代はTV・パソコンよりもスマホ、ジャストシステム調査

 ジャストシステムは、2月25日、「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査~2014年度総集編」を発表した。スマートフォンの接触時間は、若年層で増加傾向。特に10代では、スマートフォンの接触時間が、PC、テレビを抜いたことが分かった。

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 ジャストシステムは、2月25日、「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査~2014年度総集編」を発表した。スマートフォンの接触時間は、若年層で増加傾向。特に10代では、12月度調査において、スマートフォンの接触時間が、PC、テレビを抜いてトップとなったことが分かった。

 「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」は、同社が、セルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」を利用して、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に、2012年7月から毎月1回実施しているもの。スマートフォンやソーシャルメディアなどの利用率といった基礎データや、その時々のトレンドの実態が分かるデータなどさまざまな項目に渡って実施しており、月次で調査データを公開している。今回、2014年1月から12月までの1年間の調査データを分析し直し、「2014年度総集編」として発表した。

 1月から12月までの推移を見ると、インターネットに接続する端末として、「スマートフォン」の利用率は、48.2%(1月)から56.2%(11月)50.5%(12月)と増加傾向にあった。「ノートPC」は、利用率はもっとも高い一方、推移を見ると64.7%(1月)から59.7%(12月)と減少傾向。「デスクトップPC」の利用率は、スマートフォンより低く、推移を見ても43.9%(1月)から40.6%(12月)と減少している。

 使用OSは、最新バージョンである「Windows8.1」は10.3%(1月)から25.7%(12月)と増加傾向にあるものの、「Windows7」が57.4%と依然多く、もっとも使われているOSであることが分かった。また、2014年4月にサポートが終了した「WindowsXP」は12月に8.2%まで減少したものの、まだ1割の人が使い続けている結果となった。

 Windowsで利用されているブラウザは、「Internet Explorer」系がもっとも多かったが、1年間で83.2%(1月)から70.0%(12月)とシェアが落ちている。一方で、「Google Chrome」は1月~12月までに、25.2%から33.6%とシェアを伸ばしている。Macでも、「Safari」のシェアが80.2%(12月)と圧倒的であるが、「Google Chrome」がWindows同様、43.4%(1月)から56.8%(12月)と増加傾向にある。

 SNS利用率は、「LINE」が35.2%(1月)から39.6%(12月)と順調に伸び、「Facebook」「Twwiter」は1月~12月まで、38.5%から40.0%、36.0%から34.0%とほぼ横ばいとなった。「Instagram」も1月の6.0%から12月の8.3%と少しずつ利用率を伸ばしている。

 「スマートフォン」の利用率が2013年10月に「フィーチャーフォン」を上回ってから、利用率の差は更に広がり続けている。12月の「スマートフォン」の利用率は52.6%と、1月の50.3%から増加しているのに対し、「フィーチャーフォン」の利用率は、1月45.4%から12月42.2%と減少している。

 「Android」と「iPhone」では、「Android」の方が利用率が多い状況が続いているが、2014年9月に「iPhone6」「iPhone6 Plus」がAppleより発売されたことを機に、差が縮まってきている。「Android」が59.8%(8月)から53.4%(12月)と減少しているのに対し、「iPhone」は、39.3%(8月)から46.3%(12月)と大きく伸びている。

 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4マス媒体と、PC、スマートフォンをメディアとして、それぞれの接触時間を調べたところ、12月調査では、「PCからのインターネット接続」が157.5分と最も多く、次いで「テレビ」が146.8分、「スマートフォンからのインターネット接続」が80.0分と続いた。年代別で見ると、特に10代は「スマートフォンからのインターネット接続」が129.3分(1月)から135.3分(12月)と増加傾向にあり、12月調査での「PC」104.1分、「テレビ」101.8分を抜き、トップになった。「PC」の推移を見ると1月の124.7分と比べて減少している。

《小林瑞季》

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