大学の国際化ネットワーク推進事業の事後評価、早稲田と同志社が最高S評価
文部科学省は3月13日、「大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(グローバル30)」の採択大学に対する事後評価結果を公表した。13の採択大学のうち、最高評価にあたるS評価は早稲田大学と同志社大学だった。
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
同事業では、英語による授業のみで学位が取得できるコースの設置、海外大学共同利用事務所を通じたワンストップサービスの提供など、国際化の拠点としての総合的な体制整備を図り、大学の国際化を推進。5年間の補助期間を終了している。
採択大学は13件。事後評価では、これまでの取組状況や成果、目標達成状況、補助事業期間終了後の展開などを評価している。評価基準は、SからDの5段階。
最高評価にあたるS評価として「目的は十分に実現された」と評価されたのは、早稲田と同志社の2大学。早稲田大学では、拠点大学の国際化について「Waseda Vision 150」という長期戦略を立てて全学的に取組み、日本人学生の海外派遣が大幅に増加するなどの成果をあげた。
同志社大学では、専任教員の約半数が外国籍教員、外国の大学で学位を取得した日本人教員、外国で教育研究歴のある日本人教員であるなど、大学の国際化進展が高く評価された。
A評価として「目的は概ね実現された」と評価されたのは、東北、筑波、東京、名古屋、京都、大阪、九州、上智、明治、立命館の10大学。B評価として「目的はある程度実現された」とされたのは、慶應義塾大学だった。
事業全体としては、英語による授業のみで学位が取得できるコースが当初目標の157コースに対し、156(組織改編などによりその後148)コース新設され、事業外で新設された31コースを加え、179コースに達したなどの成果があったという。
同事業プログラム委員会では、事後評価結果の総括として「我が国のトップレベルの大学が、優秀な留学生獲得のための世界競争という荒波に初めて乗り出したという点で、非常に大きな意義のあるものであった」としている。
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