英検、成績表に「英検CSEスコア」「英検バンド」を併記
日本英語検定協会は3月18日、2015年度第1回実用英語技能検定より、成績表に「英検CSEスコア」と「英検バンド」を併記することを発表。技能別と総合的な英語能力の伸長度が明確になり、受験者のモチベーション向上や指導者の適切な学習指導に活用できるという。
教育・受験
学習
advertisement

日本英語検定協会は2014年9月、日本生涯学習総合研究所とともに、国際基準規格のCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)との関連性を持たせたユニバーサルな新しいスコア尺度CSE(Common Scale for English)を発表した。CSEは、CEFRの6つの能力別レベルを「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能について各1,000点満点、合計0~4,000点に尺度化したもの。成長に伴いさまざまな試験・級を受けた場合でも、生涯を通じて学力の伸びを同一尺度で技能別に比較できるという。
さらに同協会では、各級を目標とした英語能力の中間目標段階を明示するための「英検バンド」という概念を開発した。「英検バンド」は合格と不合格を連続的に幅で捉えた指標で、各級の英検CSEスコアを25点刻みで細かいバンド(帯状)に分割しどの位置にいるのかを示すもの。表記方法は合格ラインからの差を+/-で表現。これにより、CSEスコアだけでは実感しづらい合格ラインまでの距離が明確になるという。
これまでは、ウェブ上の「英検CSEスコア換算サービス」で受験者自身が成績表に記載された各技能の素点を入力し換算していたが、2015年度第1回実用英語技能検定より「英検CSEスコア」と「英検バンド」が成績表に記載される。受験者は技能別と総合的な英語能力の伸長度が分かりやすくなることでモチベーション向上につながり、指導者は生徒ひとりひとりに合った適切な学習アドバイスが可能になるという。
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement