子どもが自ら学びたくなる仕掛けを取り入れる…LEE主催「子育てセミナー」

 3月21日、東京都千代田区で集英社の女性誌「LEE」が主宰するイベント「暮らしのデザインカレッジ」が開催された。リセマムでは、午後1時より開催された「子育てセミナー」のようすを紹介する。

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育児・教育ジャーナリスト おおたとしまさ氏とママモデル AYUMI氏
育児・教育ジャーナリスト おおたとしまさ氏とママモデル AYUMI氏 全 6 枚 拡大写真
 3月21日、東京都千代田区で集英社の女性誌「LEE」が主宰するイベント「暮らしのデザインカレッジ」が開催された。リセマムでは、午後1時より開催された「子育てセミナー」のようすを紹介する。同セミナーは、第1部は子育て対談、第2部はベネッセコーポレーション進研ゼミの「チャレンジタッチ」を紹介する、全2部で構成された。

 今回の子育てセミナーでは、読者応募によって選ばれた40名以上の母親が、テーマである「子供のやる気の伸ばし方」について講義を受けた。「LEE」編集長の海老原美登里氏によると、暮らしのデザインカレッジは昨年2月以来さまざまなセミナーを開催してきたが、子育てセミナーは初めてだという。

 第1部では、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏とモデルのAYUMI氏による対談が行われた。おおた氏は、麻布中学・高校、上智大学を卒業し、リクルートに入社。長子誕生を機に、「(子どもと)いま一緒にいられなかったら、一生後悔する」と退社を決意。現在は、小学校6年生と9歳の子をもつ父親として、子育てや教育をテーマとした執筆や講演活動を行っている。

 対談相手のAYUMI氏は、「LEE」をはじめとする女性誌で活躍中のモデル。「家族でキャンプに出かけるのが大好き」だといい、小学3年生と5歳の子どもをもつ母親である。両氏の対談は、AYUMI氏の質問におおた氏が答える形式で行われた。

 AYUMI氏は、子どもはもっと叱って育てたほうがよかったのだろうかという相談や、子どもが自ら勉強をやる気になるにはどうしたらよいかという質問、そして習い事はどの程度子どもにやらせるべきかなど、さまざまな育児に関する悩みをおおた氏に投げかけた。AYUMI氏のほか、参加者からも質問を受けたおおた氏は、自身の子育てを振り返りながら丁寧にアドバイスした。

 AYUMI氏が、8歳になる長子について「かわいい、かわいいと育ててきたのですが、小学生に入ると勉強はしないし、言うことを聞かなくて。小さいときからもうちょっと叱ったほうがよかったのかな」と話したところ、おおた氏が参加者に挙手制でアンケートをとる場面もあった。「子どもを怒らずに育てた」参加者はほとんどいなかった一方で、多くの参加者は「怒って育ててきた」と挙手。会場はくすくすという笑いに包まれ、和やかな雰囲気であった。

 第2部では、ベネッセコーポレーション東京本部 教科企画制作部 小ゼミ中高学年タッチ開発担当の鈴木祥弘氏が登壇。進研ゼミ小学講座の専用タブレット「チャレンジタッチ」を紹介した。

 鈴木氏は、現代の子どもを取り巻く教育環境について講義を行うとともに、デジタル機器を使った勉強を取り入れている佐賀県武雄市の事例を紹介した。同市ではネットワーク環境が整備され、小学生全員にタブレット端末が配布されているという。自宅ではデジタル機器を使って勉強し、学校では実験やディスカッションに力を入れようという流れにあるようだ。

 参加者2人に1台のチャレンジタッチの実物が用意され、タッチペンを利用して小学2年生の漢字問題を解く体験が行われた。「漢字の書き順」については、間違った場合にはすぐに正しい書き順を復習することができる。さらに、書き順が合っていても、「とめ」「はね」などに誤りがあると確認ができる機能には驚きの声があがった。また、「おてほん」と「じぶんのもじ」の比較も好評を得ていた。

 小学5年算数の展開図も、アニメーションで表示されることでどこが天面で、どこが底面かなど、わかりやすく理解することができる。そのようすに、参加者の女性たちは、子をもつ保護者らしく、強い興味を示し、感嘆の声をもらしていた。

 第1部のセミナーで、「子どもが自ら勉強をやる気になるには」というAYUMI氏の質問に、おおた氏は「やる気が出ないときにどうするのかということですが、その際にはチャレンジタッチのようなツールを使ってみるのもいいと思います。子どものようすを見てあげる、気づいてあげることが大切です」と、ツールを利用して自らが学びたくなる仕掛けを促すよう提案した。

 映像や音声の解説があることで楽しく学ぶことができ、従来の紙の教材の良さを活かした年6回の郵送学力診断もある「チャレンジタッチ」。勉強に対する子どものモチベーションが上がらないとお悩みなら、進研ゼミの「チャレンジタッチ」を候補に入れてみてもいいのではないだろうか。

《大倉恭弘》

大倉恭弘

大阪生まれ。美大卒、デザイナー出身のコピーライター。教育、ICT、スポーツなど幅広い分野のインタビュー取材に携わる。プログラミング、コーディングをこなし、4コマ漫画の連載も。企画・編集協力に「ナニワなんでもタイガース」他。趣味はウクレレ、Sonic Piを用いた楽曲制作、スケッチ、GIFアニメ制作。

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