【私学訪問】中1全員がクラブ参加、リーダーとしての資質を育む「本郷学園」
東京都豊島区の都心にありながら、広い人工芝のグラウンドを有する男子校の本郷中学校・高等学校(本郷学園)。北原福二校長(福は示偏の旧字体)に同校の特色や教育方針などを聞いた。
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
北原校長:保護者の方々による父母の会には、さまざまな協力をしていただいております。本郷祭では父母の会による体力測定や脳トレのコーナーが人気を集め、中でも制服リサイクルは一番人気です。中1から高3というのは体が大きく成長するので、先輩の制服がリサイクルされることは、とても喜ばれています。
--先輩と後輩のつながりについてはどうですか。
北原校長:先輩による後輩へのサポートはいろいろありますが、本郷中学校・高等学校で毎学期行われている「本郷数学基礎学力検定試験(本数検)」では、9月の最初の試験に向けて、1年前の経験をもとに、中2が中1に勉強を教えています。
後輩は教えてもらうことにより、先輩に対する感謝の気持ちや、憧れの思いを抱き、先輩のようになりたいと考える生徒も出てきます。また、本校では中学の間に英検の準2級や2級までの取得を推奨していますが、2次面接の対策として、先輩に面接官役をやってもらっています。これにより、英検を実際に受ける生徒だけでなく、面接官役の生徒の英語力も高まるという効果が現れました。中学時代に8割ほどが準2級に合格し、2割ほどが2級も取得しています。
--卒業後の交流もありますか。
在校時だけでなく、各界で活躍するOBに講演をしてもらうなど、卒業生とのつながりも大切にしています。卒業後の一大イベントである「成人を祝う会」という催しも毎年実施しており、7割ほどの卒業生が参加してくれています。久しぶりに生徒たちの元気な顔を見ることができるので、教員も楽しみにしています。
--ありがとうございました。
中学1年生が全員クラブ活動に参加し、その8割が運動部に入部。進学校でありながらスポーツにおいても多数の入賞実績をもつという文武両道の同校に、憧れる受験生は多い。同窓生の絆は強く、生徒や卒業生を「同じ釜の飯を食って、一緒に成長した仲間」とした北原校長の言葉が印象的だった。
このインタビューは2015年3月、NTT東日本が運営する「マナビとミライ」と共同で開催した。
◆マナビとミライ
NTT東日本が運営する教育情報サイト。多数の中高一貫校を紹介し、親子で進路を考えるのに役立つ情報を提供している。
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