23の国と地域のプログラミング教育実施状況…文部科学省
文部科学省は6月10日、イギリスやアメリカ、インドなど23の国と地域におけるプログラミング教育の実施状況や取組みについてまとめた報告書を公表した。ほぼすべての調査対象国・地域で、プログラミング教育を通じて論理的思考や創造性などを養うことが目的とされている。
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
報告書は、諸外国の義務教育を中心に、コンピュータプログラミング教育の実態を調査したもの。調査対象は、英国(イングランド)、エストニア、フランス、ドイツ、フィンランド、イタリア、スウェーデン、ハンガリー、ポルトガル、ロシア、米国(カルフォルニア州)、カナダ、アルゼンチン、韓国、シンガポール、上海、香港、台湾、インド、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの23の国と地域。
プログラミング教育の目的は、すべての調査対象国・地域でほぼ共通しており、プログラミング教育を通じて論理的思考や創造性、協調性、コミュニケーション力を養い、日常生活やほかの学習へ応用していくことを目指している。
プログラミング教育は、初期段階でプログラミングのコードを見せると学習者が興味を示さないため、Bee-Botなどのロボット・プログラミングや、Koduなどのゲーム・プログラミングを用いて、学習者に受け入れられやすい形で行っているケースが多い。プログラミング言語は、初等教育ではLOGOやBASIC、Scratch、前期中等教育では高級言語Pascalやスクリプト言語Python、後期中等教育では、オブジェクト指向言語JavaやC++が多く使用される傾向にあるという。
今後、韓国では2015年より中学校、2017年より初等学校の世紀教育課程としてソフトウェア教科を導入するほか、香港では2015年よりプログラミング教育を中学校に導入し、フィンランドでは2016年に新カリキュラムによりプログラミング教育を導入するなど、拡大が予定されている。
[追記]文部科学省は「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究報告書は内容について確認しております。確認後、改めて掲載する予定です。」としていったん情報を非公開にしている。(2015年6月13日追記)
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