部活や合宿での「口飲み」、48時間後の細菌数は?
「水を考えるプロジェクト」は、ペットボトルに入った水の飲用経過と原水の違いによる菌の増殖についての検証実験を行った。原水の違いによって菌の増殖に差があるものの、「口飲み」した場合は、当日中に飲みきることがおすすめだという。
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夏は水の飲用需要が増加し、手軽に水分を摂取できるペットボトル入りの水を飲んで、飲みかけのペットボトルを持ち歩く人が多くなる。猛暑日が続く8月は、最近の繁殖が活発になるため、特に注意が必要だという。
同プロジェクトでは2015年7月に、「口飲み」したペットボトル水では、どの程度菌の増殖に違いがあるのかを、経過時間・原水の違いによって検証する実験を行った。
実験は、国産天然水2種と、逆浸透膜(RO膜)で処理したRO水(ミネラル添加RO水についても実施)に、細菌を添加し25度前後の室温で保持、0・24・48・72時間後に菌を測定する方法。
結果、24時間までは各種の試験水の菌数に大きな変動は見られなかったものの、48時間を経過すると国産天然水2種では菌が増殖する傾向にあり、逆にRO水では時間の経過とともに菌数が減少する傾向がみられたという。
同プロジェクトメンバーである首都大学東京の矢野一好客員教授によると、原水により違う結果が得られたのは「添加した菌の増殖に必要な栄養成分の含有量が原水の種類によって違うことによる」と推測される。また、「ボトルに直接口をつけて飲む『口飲み』はできる限り避け、『口飲み』した場合は、少なくとも当日中には飲み切ることを推奨する」と解説している。
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