下村博文文部科学大臣は、8月20日に大阪府の松井一郎府知事と会談し、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を内申点の学校間調査に用いることについて、大阪府の要望を聞いた。
平成27年度に実施された全国学力テストは、過去にあったような過剰な対策で学校教育が歪められるような事態や不正はなく、適切に実施された。また、各学校では府教委が決定したルールに基づく準備が進められていることなどを考慮すると、学校現場の混乱を避けるためにはやむを得ないと下村博文文部科学大臣は判断した。
しかし、全国学力テストの結果を入試に用いることは、本来の趣旨と異なることから、平成29年度以降は認めないことを明確にした。
なお、全国学力・学習状況調査の取扱いに関する会見は、8月21日の会見動画の6:00より視聴できる。